2025.02.12

順天堂大学医学部の面接概要と対策

順天堂大学医学部の面接概要と対策

順天堂大学の面接は、単なる形式的な試験ではなく、受験生の人間性やこれまでの経験を深く理解しようとするものです。そのため、十分な準備が求められます。本記事では、順天堂大学医学部の面接の特徴や対策ポイントについて詳しく解説します。


面接の基本情報

面接時間と形式
順天堂大学医学部の面接は、20分から30分程度かけてじっくりと行われます。面接官は4人、受験生は1人という形式で、机を挟んで対面式に進められます。このため、面接官の視線が集まり、緊張感を感じる受験生も多いかもしれません。しかし、面接官は受験生がリラックスして本来の力を発揮できるよう配慮してくれるため、過度に緊張する必要はありません。

点数化されない評価
順天堂大学の面接試験は、点数化はされませんが、二次試験合格者の選抜に大きく影響を与えます。学力だけでなく、受験生の人間性、思考力、コミュニケーション能力が評価の対象となるため、学科試験の点数だけではなく、面接での印象が合否を左右する重要な要素となります。


面接の特徴

資料の持参が求められる

順天堂大学医学部の面接の最大の特徴は、「これまでの活動を証明する資料を持参する」という点です。受験生は、文化的・創作的・独創的な活動、ボランティア活動、資格取得、クラブ活動など、自己をアピールできる資料を持参することが推奨されています。例えば、部活動での入賞経験がある場合は、賞状やトロフィー、活動記録などを持参することで、自身の努力や成果を具体的に示すことができます。

どのような資料が有効か?

  • 賞状やトロフィー
    • 皆勤賞や県大会、インターハイ出場など
  • ボランティア活動の証明書
  • 資格取得の証明書
  • 文化・芸術活動の成果物(写真や記録)
  • クラブ活動や社会貢献活動の記録

これらの資料は、単に実績を示すだけでなく、受験生がどのような価値観を持ち、どのような努力を重ねてきたかを具体的に説明するための重要なツールとなります。

他の大学にはない特異な試験です。過去に親子面接があったように順天堂大学はその人の人となりをよく見ています。大学として校あるべきという人間像が垣間見えます。そのためNGワードなどもありますので気を付けてください。


面接官の役割と質問形式

面接官の役割の分担
面接官は4人で構成され、それぞれに役割が決まっていることが特徴です。以下のような分担が一般的です:

  • 和やかに場を和ませる役:緊張を和らげ、受験生がリラックスして話せるようにサポートする。
  • 圧迫的な質問をする役:あえてプレッシャーをかけて、受験生の対応力やメンタルの強さを評価する。
  • 穏やかに質問をする役:受験生の本音を引き出すような優しい質問を担当する。
  • 進行役:全体の進行を管理し、時間配分を調整する。

質問の特徴
順天堂大学医学部の面接では、質問に対する深掘りが特徴的です。例えば、ある質問に対して回答すると、「それはなぜそう思うのか?」、「他にはどんな考えがあるか?」などの追加質問が続くことが多く、受験生が自分の意見を論理的に展開できるかを評価しています。

また、現代の社会問題に対する意見を求められることもあります。特に、スマートフォンの利用についての考え方や、医療倫理に関する問題など、社会的な関心が高いテーマについても深掘りされるため、日頃からニュースに触れ、偏りのない意見を持つことが重要です。SNSの使い方に関しては特に最近話題になったものがありますので注意しておきましょう。


面接対策のポイント

  1. 資料の準備と説明練習
    順天堂大学の面接では、持参する資料について詳しく質問されることが多いため、どのような意図で資料を選んだのか、資料に関連するエピソードや学びを論理的に説明できるようにしておきましょう。
  2. 自己アピールの準備
    順天堂大学は、勉強以外のことにも力を注いだバランスの良い学生を求めています。そのため、部活動、ボランティア、趣味、リーダーシップ経験など、学業以外の経験を積極的にアピールすることが有効です。
  3. 深掘り質問への対策
    順天堂大学の面接では、一問一答形式ではなく、1つの質問に対して様々な角度から深掘りされます。そのため、「なぜそう思うのか?」、「他にはどんな可能性があるか?」といった追加質問に対応できるよう、自分の意見に根拠を持たせ、論理的に説明する練習を重ねておきましょう。
  4. 社会問題への関心を持つ
    現代の社会問題について意見を求められることがあるため、日頃からニュースをチェックし、医療倫理や科学技術、教育など幅広い分野についての自分の考えを整理しておくことが重要です。
  5. 緊張対策とリラックス法の習得
    4人の面接官に囲まれて行われる面接は、緊張感が高まる場面です。しかし、面接官の1人はリラックスさせる役割を担っているため、過度に緊張せず、自然体で臨むことが好印象につながります。

まとめ

順天堂大学医学部の面接は、受験生の人間性や思考力、これまでの経験を深く理解することを目的としています。特に、資料の持参が推奨される点や深掘り質問が多い点が他の大学と異なる特徴です。

また、単に学力だけでなく、勉強以外の活動にも意欲的に取り組んできたバランスの良い学生を求めているため、自己アピールの内容を充実させることが合格への鍵となります。

十分な準備を行い、自分の経験や考えを自信を持って伝えることで、面接官に強い印象を与えることができるでしょう。順天堂大学医学部の面接に挑む皆さんの健闘を祈っています。

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