2025.10.02

首都圏私立医学部の特待生制度・奨学金・学費免除制度一覧

首都圏私立医学部の奨学金・学費免除制度一覧

【医学部受験専門個別指導塾 東京都世田谷渋谷予備校 医進塾プレメディスタ オンライン授業対応】  無料LINE相談

※対象:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県など首都圏にキャンパスがある私立医学部の大学独自の奨学金・学費減免(特待生)を中心にまとめます。
地域枠(自治体等の医師修学資金/地域枠入学者向けの全額貸与等)は調査対象から除外しています。公的な地域枠は「高額(6年間ほぼ学費全額+生活費)」等魅力的ですが今回は載せていません。
※数字・募集人数・条件は大学の公表ページや入試要項を基にしています。最終的な出願/申請の判断は各大学の最新ページで必ずご確認ください。(出典は各見出し末に明記します)


まず知っておくべき「奨学金・学費免除」の基本分類

  1. 入学時特待(入試成績上位者を自動的に選ぶ)
    • 入学手続き時に学費の一部または全額を免除する制度。合格順位で決まることが多く、入学手続き前後に自動選考されるため申請が不要な場合が多い。
    • 例:入学金全額免除、初年度授業料全額免除、6年間の学費を大幅に減額するタイプなど。(順天堂大学)
  2. 合格時保証型/予約型(合格が確定した時点で給付)
    • 合格の段階で「給付奨学金枠」が保証されるもの。合格時に『あなたはこれだけ給付を受けられる』と示されるタイプ。慶應のような「合格時保証」型が代表例。(慶應義塾大学医学部)
  3. 在学採用の給付型(返さなくてよい)
    • 成績優秀や家計急変などを理由に在学中に申請・選考される給付。年1回募集が多い。(杏林大学)
  4. 貸与型(日本学生支援機構=JASSO等)
    • 無利子(第一種)や有利子(第二種)など。公的で利用率が高い(別枠で大学独自の貸与もある)。国の「高等教育の修学支援新制度(授業料減免+給付奨学金)」も重要。(日本学生支援機構)
  5. 勤務義務付き・返還免除型
    • 卒業後に大学附属病院や提携病院で一定年数勤務すれば貸与金を返還免除にする制度(大学独自または自治体系)。今回は地域枠は除外しますが、大学独自の勤務義務付き制度は存在します。

大学別:首都圏の主な私立医学部(制度要点・金額・条件)

以下は**受験生が特に関心を持つ「入学時特待・学費減免」「学部独自の大口給付」**を中心に整理しました。各大学の「在学生向け奨学金」「JASSO利用」も別途ありますが、ここでは受験に直結する主要制度を優先しています。


慶應義塾大学(東京)

  • 代表的制度:医学部「人材育成特別事業奨学金(合格時保証型)」ほか。
  • 内容(要点):一般入学試験の成績上位者約10名程度に、第1〜第4学年に毎年200万円を給付する大型給付(合計で最大約800万円を給付)など、合格時に想定される大きな給付枠が存在します。入学後の学生支援制度(成績・経済条件に応じた給付)も充実。(慶應義塾大学医学部)

順天堂大学(東京)

  • 代表的制度学費減免特待生制度(入学時に成績上位の合格者を選考)。
  • 内容(要点):一般入試等で上位に入った合格者(例:A方式・上位10名など)が対象。1年次は入学金200万円のみ納入、授業料等は初年度免除。2〜6年は毎年100万円に軽減という方式で、**6年間の学費総額が700万円になる(減免総額は約1,380万円)**という大きな学費減免枠があります(規定は要確認)。(順天堂大学)

日本医科大学(東京)

  • 代表的制度:複数の「特待生」枠(入試成績上位者に対する免除)と在学生向け奨学金。
  • 内容(要点):入試の方式別に上位合格者を「特待生」として選定(前期上位、後期上位、グローバル枠上位など)。初年度授業料の免除(数十万円〜数百万円)や2年次以降の免除枠が設けられている場合があります(人数は募集年により変動)。(日本医科大学・学費詳細)

東京慈恵会医科大学(東京)

  • 代表的制度:入学者成績上位者に対する特待生制度
  • 内容(要点):入学者のうち成績上位5名(例)を特待生に指定し、初年度授業料全額免除。さらに在学中は成績に応じて授業料半額免除などの継続措置がある旨の公表があります。(慈恵医大)

東京医科大学(東京)

  • 代表的制度:入試成績に基づく授業料減免
  • 内容(要点)一般選抜の成績上位(例:上位○○名)や学士選抜・共通テスト利用上位者に初年度の授業料(約290万円)を免除する等の措置を公表しています(開始年により範囲変更あり)。(東京医科大学受験生サイト)

東京女子医科大学(東京)

  • 代表的制度:独自の特別奨学生制度(多くは貸与だが授業料相当を援助するもの等)。
  • 内容(要点):経済困難かつ学業成績が良好な者に対し、授業料および実習費相当額を貸与する「特別奨学生」など。加えて大学内の給付奨学金やJASSOの制度利用が可能。(東京女子医科大学)

昭和大学(東京)

  • 代表的制度:入試時の特待制度(選抜方式別に上位合格者へ給付・免除)。
  • 内容(要点):選抜Ⅰ期などの上位合格者にまとまった減免額を設定している年次があり、入学直後の学費軽減(数十万〜数百万円規模)や在学給付がある。募集区分や人数は年度により変動。(昭和医科大学 受験生特設サイト)

東邦大学(東京)

  • 代表的制度在学生特待制度(学年ごとに成績優秀者を選び授業料の一部免除など)。
  • 内容(要点):入学者向けの免除枠のほか、在学生の各学年で若干名に対し授業料の一部(上限あり)を免除する制度がある(医学部では年間で約15名程度の在学生免除枠の公表あり)。(東邦大学)

杏林大学(東京)

  • 代表的制度:在学採用の給付奨学金(年額例:36万円)や緊急時給付など。
  • 内容(要点):学業優秀かつ経済的理由で修学困難な学生向けに年額36万円の給付など、在学中の給付型奨学金制度が整備されています。入学時の大規模な「学費全額免除」枠は大学公表では限定的/年度差があるため要確認。(杏林大学)

北里大学(神奈川)

  • 代表的制度医学部特待生制度(入学時の第1種・第2種等)
  • 内容(要点):第1種は学費全額(6年間合計:公表額の例38,900,000円相当)を免除する若干名の枠、第2種は学費の一部免除(6年間で約半額相当)といった区分が公表されています(募集年により人数変動)。(北里大学)

日本大学(東京)

  • 代表的制度特待生(甲種・乙種)等の給付型奨学金
  • 内容(要点):在学者向けに授業料の半額相当(甲種)などの特待が設けられているほか、学内の給付奨学金多数。入学時の上位成績者を対象とする入学時給付の設定もある。(日本大学医学部)

帝京大学(東京)

  • 代表的制度:大学として奨学金・支援制度は複数あり(入学前・在学中支援)。
  • 内容(要点):大学公表の奨学金案内はあるものの、医学部で恒常的な大規模「学費全額免除」枠を常設しているかは大学公表情報で明確化されていない場合がある(年度による)。個別の返還免除型貸付(勤務条件付き)などがあるため詳細確認を。(帝京大学)

聖マリアンナ医科大学(神奈川)

  • 代表的制度特待生(合格時に初年度の学費相当を免除)/奨学基金(給付)
  • 内容(要点):合格者のうち成績・人物が優秀な者に対し、初年度の授業料・教育維持費等(例:540万円相当)を免除する特待枠があり、在学中に家計急変での給付・貸与制度(年額上限など)も運用されています。(マリアンナ大学)

東海大学(神奈川)

  • 代表的制度:入学試験上位者向けの入学金・授業料全額免除など、学内奨学金ガイドに掲載。
  • 内容(要点):合格時の成績優秀者に対する入学金・授業料全額免除(入学手続時に適用する減免など)が案内されている一方、年度によって募集人数や対象が変わるため要確認。(東海大学)

埼玉医科大学(埼玉)

  • 代表的制度:入学時の**特別待遇奨学生(第2〜3種)**等。
  • 内容(要点):地域枠対象の第1種は本件で除外だが、**第2種(入学金200万円免除等)や第3種(学年成績上位者に次年度学費100万円免除)**など、入学時または在学中の免除枠が設けられています。(埼玉医科大学受験生サイト)

重要な共通点と差

  • **「入試成績上位=即学費大幅免除」**を明確に打ち出している大学(順天堂、北里、慶應、聖マリアンナ、東京医科、慈恵会 等)が複数ある。
  • 在学中に申請する給付型奨学金(家計急変や成績優秀を対象)はほとんどの大学にあるが、金額と選考基準は大学ごとに大きく異なる。(順天堂大学)

奨学金・免除を「狙うための実務的アドバイス」

  1. 入試成績で勝負する(特待を狙う)
    • 「入学時特待」は合格順位で決まるため、模試や過去問対策で得点の上積みを行うのが直接的。入学手続きのタイミングで特待該当が決まるケースが多いです。(順天堂大学)
  2. 在学採用型は事前準備と書類(家計確認)
    • 在学給付は成績基準+家計事情の証明が必要。書類(家計証明、税情報、保護者の勤務証明など)を早めに準備しておくと手続きが楽です。(杏林大学)
  3. 更新要件に注意
    • 多くの給付・免除は毎年の学業成績維持が条件。成績基準に満たないと減額・打ち切りになることがあるため、入学後の成績管理が必須です。
  4. 勤務義務付きのものは卒後の進路に影響
    • 一部貸与の返還免除は**勤務義務(附属病院や提携病院での一定年数の勤務)**が条件。将来の進路計画と照らして合意できるか確認を。
  5. 国の制度(修学支援新制度・JASSO)も併用可能
    • 低所得世帯向けの授業料減免+給付(文部科学省)やJASSOの第一種・第二種は、大多数の大学で利用できます。特に令和7年度以降の多子世帯支援拡充は重要(詳細はMEXT/JASSO参照)。(文部科学省)

受験生向けチェックリスト

  1. 志望大学の「入試要綱」「学費・奨学金ページ」を必ず読む(年度ごとに条件が変わる)
  2. 入学時特待を狙うなら過去の特待人数・選抜基準(何位までが対象だったか)を確認 → 模試での目標得点を決める。
  3. 在学型給付を狙うなら家計証明書類を準備(親の源泉徴収票・住民税課税証明など)
  4. JASSO・修学支援新制度の適用可否を確認(大学が「確認大学等」に該当するか)

用語とよくある誤解

  • 「給付」=返さなくてよい「貸与」=返す必要がある(無利子/有利子の別)。JASSOの第一種は無利子、第二種は有利子。(日本学生支援機構)
  • 「学費免除」と「貸与→返還免除(勤務で返還免除)」は別物。入学前に「どちらの制度か」を見分ける。

参考(主な一次情報・大学公式ページ)


医学部受験専門個別指導予備校 医進塾プレメディスタについて

1回60分 体験授業 (無料)

医学部受験専門の体験授業は随時承っております。
対面授業、オンライン授業どちらでも対応可能です。
お電話または下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。

お電話によるお問い合わせ

 03-6407-0547

LINEによるお問い合わせ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
医学部合格メソッド公開中!