2024年3月15日、厚生労働省が発表した第118回医師国家試験の合格状況が明らかになりました。
合格率は過去10年間最高
合格率は過去10年間でもっとも高い92.4%を記録しました。その結果、自治医科大学を含むいくつかの大学で合格率が100%に達し、合格者の数や比率に注目が集まっています。
受験者総数は10,336人で、そのうち新卒が9,489人、既卒が847人でした。そして、そのうちの9,547人が合格しました。新卒者の合格率は95.4%、一方で既卒者の合格率は58.9%となり、やはり新卒者の方が高い合格率を示しています。
自治医科大学がトップ
大学別の合格者状況を見ると、自治医科大学がトップとなりました。新卒者・既卒者合わせた合格率は100%です。他にも、国際医療福祉大学医学部や兵庫医科大学など、私立大学が上位を占めました。昨年、自治医科大学は順天堂大学に首位の座を奪われましたが、今年は再びトップに返り咲きました。
なお、新卒者の合格率が100.0%だったのは、自治医科大学、群馬大学医学部、名古屋大学医学部、東海大学医学部の4校でした。一方、既卒者の合格率が100.0%だったのは、自治医科大学を含む7校でした。
女子の医療差別は撤廃されつつある
医師国家試験の合格率は男女別でも差があります。男性の合格率が91.7%に対し、女性は93.6%とやや高めです。