2024.09.19

2025年度の私立医学部入試スケジュール調整対策

2025年度の私立医学部入試

夏休みが終わり2025年度の医学部入試が間近に迫ってきました。今年は共通テストが1週間遅くなり医学部受験生にとっては日程がさらに過密になりました。それに加えて慶應や慈恵など私立最後の受験だった大学の日程も前倒しになっており例年よりもより緻密な受験戦略が求められます。特に私立大学医学部は日程が集中しているため、効率的に受験計画を立てることが重要です。この記事では、国公立大学と私立大学の医学部入試日程の概要を紹介し、さらに2024年度の入試から学ぶべき点を整理していきます。

国公立大学医学部入試の概要

国公立大学の医学部入試は二段階で行われ、まずは共通テスト、次に各大学が実施する二次試験があります。

  • 一次試験(共通テスト):2025年1月18日(土)、19日(日)
  • 二次試験:2025年2月25日(火)、26日(水)

共通テストは全国統一の日程ですが、二次試験は大学ごとに異なるため、志望校の公式サイトで最新の情報を必ず確認してください。

日程が異なっていても1日しか受けることはできません。また私立大学と被る日程はありません。

私立大学医学部入試の概要

私立大学医学部の入試は、一般入試と推薦入試に分かれています。特に一般入試の日程が集中しやすく、受験する大学が重なる場合もあるため、計画を立てる際は注意が必要です。

    • 一般入試:2025年1月21日から3月31日までの間
      • 愛知医科大学を皮切りに連日の受験がスタートします。

医学部受験は一次試験と二次試験が受験したい大学で同日になってしまうこともあり、うまく戦略を立てないとせっかくの合格のチャンスを逃してしまう可能性があります。

昨年2024年度の医学部入試から学ぶポイント

2024年度の私立医学部入試では、複数の大学で日程が重なり、その影響が顕著に現れました。以下は、特に注目すべき事例です。

川崎医科大学と獨協医科大学の入試日程の重複

2024年度では、川崎医科大学と獨協医科大学が同じ日に入試を行いました。この重複により、川崎医科大学の志願者数は減少しましたが、獨協医科大学は志願者数が増加しました。受験生の選択が大学の志願者数に与える影響を理解し戦略的に大学を選ぶことが必要です。獨協医科大学は地域枠の新設や帝京大学との日程重複がなくなったことも受験者増に影響しました。西の受験生は川崎医科を受けることが多く西の受験生にとってはプラスに働きました。

大阪医科薬科大学と関西医科大学の入試日程

2024年度には、大阪医科薬科大学の一次試験日が関西医科大学と同一日程でした。結果として、大阪医科薬科大学の歩留まり率が高くなり、繰り上げ合格者がゼロとなりました。このように、日程の重複は受験生の動向に大きな影響を与えることがあります。

東京慈恵会医科大学と慶應義塾大学の入試日程変更

2024年度の東京慈恵会医科大学の志願者数が増加した要因の一つに、慶應義塾大学の前日に日程が変更されたことが挙げられます。こうした日程の変更も、受験戦略に大きく関わるポイントです。今年は2校とも受験日程が大きく変わっているためまた注意が必要でしょう。また昨年は慈恵と近かったこともあり慈恵の出来を見て慶應の受験を行く前に諦めてしまったという受験生も多かったようです。

2025年度の私立大学医学部入試日程の特徴

2025年度の私立医学部入試日程が発表され、いくつか注目すべき日程の重複や変更点があります。これらの情報を踏まえて、受験計画を立てることが医学部合格への鍵となります。

2/1は最多4校!東京女子医科大学、日本大学、久留米大学、日本医科大学の同一日程

これら4校が同じ日に入試を行います。2/1が天王山とはまるで中学受験の様相です。この日は特に、学力や受験戦略に応じて適切な選択をする必要があります。東京女子医科大学は偏差値が低めで、学力に自信のない受験生には人気がありますが、久留米大学も戦略次第で有力な選択肢となるでしょう。その2校で悩むならば関東圏の女子は東京女子医を受けるのがいいでしょう。学費は高くても九州まで遠征させる出費を思うとあまりメリットは感じません。また当然女子しか受けられないため倍率も低くなります。国公立医学部を目指す層は日医にチャレンジするか日大ですべり止めを取るか悩ましいところです。日大はミスが許されないタイプの試験なのでケアレスミスが多いタイプの受験生にはおすすめできません。

川崎医科大学と近畿大学の入試日程重複

2025年度には、川崎医科大学と近畿大学の入試が同じ日に行われます。近畿大学の方が難易度が高いですが、受験層が異なるため、志願者数への大きな影響はないと予想されます。西日本の受験生はさらに分散が予想されますが同じレベルの受験者層が狙うため頭を悩ませるでしょう。川崎医科は岡山県の本キャンでしか受験ができないため前後の日程も影響します。獨協医科大学の受験を考えている首都圏の受験生は川崎医科を受験できないでしょう。

東海大学と福岡大学の同一日程

東海大学と福岡大学も同日程で入試を行います。受験生は、それぞれの大学の特徴や試験内容に基づいてどちらを受験するか選択することが求められます。こちらも住んでいるエリアで東の東海、西の福岡になると予想しています。

まとめ

2025年度の医学部入試は、日程の重複が多く見られ、戦略的な受験校選びが合否を左右する重要な要素となります。受験日程だけでなく、各大学の試験内容や偏差値、過去の合格実績も参考にしながら、受験計画を立てましょう。また、地方の大学を受験する場合は、移動手段や宿泊施設の予約も早めに行うことが必要です。

受験生は、しっかりとした計画を持って、2025年度の医学部入試に臨んでください。

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