2024.08.27

2025年度国公立医学部偏差値ランキング:河合塾編

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河合塾が発表した2025年度国公立医学部偏差値ランキング

河合塾が発表した2025年度の国公立医学部偏差値ランキングによると、最も偏差値が高い大学は東京大学理科3類と京都大学医学部医学科で、両校のボーダーライン偏差値は72.5です。これらの大学は前期日程のみの実施で、大学入試全体でも最難関と言えるでしょう。

またこのランキングでは共通テストのボーダーライン得点率も掲載されています。
一部例を挙げると東京大学理科3類の共通テストボーダーライン得点率は91%、京都大学医学部の共通テストボーダーライン得点率は90%です。

後期日程での高い共通テストボーダーライン得点率

国公立大学医学部の後期日程を見てみると、共通テストボーダーライン得点率が東京大学以上の大学もあります。東京医科歯科大学医学部医学科の後期日程の共通テストボーダーライン得点率は93%、名古屋大学医学部医学科の後期日程の共通テストボーダーライン得点率は92%で、いずれも東京大学理科3類の91%を上回っています。これは国公立大学医学部で後期日程を実施する大学が少なく、国公立医学部後期の募集人員が少ないことが大きな理由です。
東京大学理科3類に後期日程があれば間違いなくさらに高いボーダーになるでしょう。国公立の後期日程というのは医学部に限らず難易度が爆上がりします。医学部以外でも東大は後期を実施していません。実施している時も東大後期はタダの運試しと言われるほど狭き門で天才たちの中でたまたま相性のいい問題が出たら受かるかもという形にしかならず大学側も浪人を避けたい学生側からしても不利益にしかならないため実施されません。

国公立大学医学部の後期日程は最初から目指すべきではありません。東大理三落ちを狙い後期しか実施しない山梨大学や同じく京大、阪大落ちを狙う奈良県立医科大学をすべり止めにする。という旧帝落ちが浪人したくない場合の受験とだけとらえてください。問題の相性で受かることもありますのであきらめずチャレンジするのはいいですが後期に照準を合わせるのはやめましょう。

国公立大学医学部の偏差値ランキング

河合塾の「国公立大学医学部偏差値ランキング」では、全ての医学部医学科の偏差値は60を超えています。以下は一部の大学の偏差値です

大学 偏差値
東京大学理科3類 72.5
京都大学医学部医学科 72.5
東京医科歯科大学 70
大阪大学 70
東北大学 67.5
千葉大学 67.5
横浜市立大学 67.5
名古屋大学 67.5
京都府立医科大学 67.5
大阪公立大学 67.5
神戸大学 67.5
岡山大学 67.5
九州大学 67.5
北海道大学 65
弘前大学 65
福井大学 60

増長になるので中間層の国公立医学部は表から抜きました。詳細が気になる方は河合塾のHPよりご確認ください。

首都圏の国公立医学部が人気

旧帝大に混ざって首都圏の国公立医学部が間に入ってきています。やはり受験生たちの最終目標は医者になるということであると明確にわかります。医学部において大切なことは旧帝大云々ということではなく医師免許を取ることなのでわざわざ下宿の必要な旧帝大ではなく自宅から通える国公立に行きたいという意図が見て取れます。関東圏の横市や千葉大、関西の京都府立などの偏差値が高いのは人口に関与するものでしょう。

国公立医学部に一般選抜で合格するためのポイント

国公立医学部受験の一般選抜で合格するためには、まず共通テストできっちり得点し、さらに大学ごとの2次試験(個別学力試験)でも力を出し切ることが必要です。共通テストと各大学の2次試験と、2回のテストでどちらもミスの許されない厳しい戦いです。

共通テストでは、国語で試験時間を伸ばして問題数を多くする、新しい教科「情報」が実施されるなど、共通テストは難化します。

今年度実施される各大学の入試変更点の一例

  • 名古屋大学

    旧帝大の一角を担う名大でも変更あり。一般選抜(前期日程)の2次試験科目から国語を廃止。この科目変更にともない、配点も数学600点、理科2科目600点、外国語600点、面接に変更。共通テストと2次試験の配点比率は、2024年度入試の「共テ:2次=900:1,650」から、2025年度入試は「共テ:2次=950:1,800」と、より2次試験重視になります。第一段階選抜は、得点率66.7%から68.4%へ厳格化されています。

  • 大阪公立大学

    第一段階選抜について、共通テストの成績に加え、募集人員の3倍以上集まった場合は点数に限らず足切りという条件を追加しました。ただし共通テストの成績条件は、2024年度入試の72.2%(900点満点中650点以上)から、2025年度入試は70.0%(1,000点満点中700点以上)へやや緩和しています。

  • 弘前大学

    一般選抜(前期日程)の2次試験科目の総合問題を廃止し、数学と英語を課します。科目変更にともない、配点は数学300点、英語300点、面接300点となり、配点比率は「共テ:2次=1,050:900」と2次試験の割合が大幅増となります。共通テスト対策よりも二次に力を入れられる点で受験生にとっては受験しやすくなり改善されたと言えます。

今年度は新課程に切り替わり、新たに情報が追加されるなど大きな変更点が各大学によってあります。しっかりと調べてから受験に臨みましょう。

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