東京医科歯科大学医学部後期試験:合格への挑戦
後期試験の難易度と偏差値
国立大学医学部の中でも後期試験を実施している東京医科歯科大学医学部。その後期試験は前期試験よりも一層難易度が高いとされています。2023年度の偏差値は驚異の76.2。この数字が物語る通り、合格は狭き門であることが窺えます。
後期試験を実施する大学は数が少なく、国立大学医学部ではたったの18校。合格校が前期で出なかった場合、後期試験が最後の望みとなり、受験生が殺到します。倍率の跳ね上がりと共に難易度も増し、合格は困難を極めます。
数学の対策と勉強法
医学科や歯学科、保健衛生学科(検査技術学専攻)を志望する受験生にとって、数学の受験は避けて通れません。大問は3つで試験時間は90分。微分積分や空間図形が出題されることが多いため、やや難しいレベルの問題とされています。しかし、医療系大学の受験生にとっては難問とはいえないでしょう。過去問などで演習をしっかり積んでおき、正確に解く力を身につけることが重要です。
理科の対策と勉強法
医学科や歯学科、保健衛生学科(検査技術学専攻)を志望する場合、物理・化学・生物から2科目を選択して受験します。試験時間は2科目で120分。各科目ごとに異なる問題数と難易度があります。
物理
医学科は共通の大問2題に加え、医学部医学科専用の小問も含まれています。難易度は基本的な問題から難しい問題まで幅広く出題されます。解答時間が約30分/問と短いため、計算力や思考力が求められます。解答を簡潔にまとめる練習をしっかり行い、取捨選択の判断力も養っておくことが必要です。物理が得意であれば、80%以上の正答率を目指しましょう。
化学
難易度は標準~やや難しい以上のレベルといわれており、実験を中心とした問題構成です。過去問研究を行い、幅広い分野に対応できるようにしましょう。解答には正確さが求められるため、ケアレスミスに注意が必要です。
生物
問題文の分量は多めで、基礎的な内容から思考力・応用力が求められる問題まで様々です。描図問題や記述問題にも対応できるよう、過去問演習を通して幅広い知識を身につけましょう。
最終的な対策ポイント
医学部後期試験は高難易度であり、対策はしっかりと行う必要があります。各科目ごとにバランスよく対策を進め、解答時間の配分や取捨選択の判断力も養っておくことが合格への鍵です。過去問演習を通して、試験の傾向を把握し、確実な力を身につけましょう。後期試験の難関を乗り越え、医学部合格に向けて挑戦しましょう。