2024.03.28

国立大学で欠員募集が発生した原因とは

奈良県立医科大学医学部前期試験の大幅変更:共テ重視型への転換

奈良県立医科大学医学部医学科は今年、前期試験の形式を大きく変更しました。これまでの180分連続の試験から、共通テスト900点と二次試験の小論文・面接100点に変更されました。この変更により、志願者数や合格基準にも大きな影響が出ました。

前期試験の変更点

以前の前期試験は英語・数学・理科1科目の180分連続試験でしたが、今年からは共通テストの得点が主要な評価基準となりました。小論文では医療分野に限らない広汎な分野からの課題文を提示し、論理的思考力や表現力などが評価されます。また、面接自体には点数はなく、適性を欠くと判断された場合には合格基準に達していても不合格になります。

志願者数の変化

前期試験の変更に伴い、志願者数にも変化が見られました。初年度の今年は22名募集のところ57名が出願し、二段階選抜は行われませんでした。志願者数は昨年の224名から大幅に減少したことが明らかになりました。

欠員補充2次募集の特徴

前期試験で欠員が出た分は2次募集として11名を募集することが大学から公表されました。出願締切は今日2024年3月27日の17時までです。欠員2次募集では共通テスト900点のみで小論文や面接は行われず、共通テストと出願書類(志望理由書、誓約書)等を総合的に判断されます。これにより、共通テスト一発勝負の雰囲気が一段と強まることになります。

共通テスト一発勝負

共通テストの重要性が一段と高まった前期試験では、志願者は慎重に出願先を選択する必要があります。そもそもの立ち位置として賢い学生は欲しいが奈良県立医科大学に第一志望で頭のいい生徒は来ない。旧帝医落ちの優秀な学生を狙い撃ちしよう。ならば共通テストの配点を大きくする。こういった手法です。しかし今回の二次募集では面接も行われないことから本当に医者に向いている人物を合格させられるのか疑問が残ります。そもそも医学部受験で面接が課されている理由として勉強だけではなく医師としての本質が足りているかを確認するという名目があります。そこを満たせるのか若干疑問です。

岡山大学医学部医学科の地域枠コース欠員補充2次募集

岡山大学医学部医学科では地域枠コースの欠員補充2次募集を行います。出身県または出身高校の所在県に関する制限があり、岡山県3人、広島県2人、兵庫県1人の計6人が対象となります。選抜方法は共通テスト900点と面接試験で、基準点はおおむね770点(85.6%)となっています。

まとめ

今年の医学部前期試験では共通テストの重要性が一段と高まり、志願者は選択肢を慎重に検討する必要があります。共通テストの得点が合否に大きく影響するため、受験生は対策をしっかりと行い、ベストな結果を目指すことが重要です。

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