2024.03.30

東京女子医科大などを捜索 特別背任の疑い 約1億4千万円の返還や損害賠償要求

東京女子医科大で不正給与2千万円他、約1億4千万円の返還や損害賠償要求

東京女子医科大学を巡る捜査により、大学内外で騒然とした様子が広がっています。警視庁の特別背任容疑の捜査により、東京女子医科大学の本部や理事長の自宅などが捜索対象となりました。この捜査の背後には、同大学の同窓会組織である「至誠会」からの不正な給与支払いの疑いが浮上しています。

東京女子医科大学は、全国的にも知名度の高い女性医師を育成する機関として知られています。しかしながら、この事件により大学のイメージが大きく揺らぎました。特に、大学の経営者である岩本絹子理事長に対する疑惑が浮上し、大学内部の不正や私物化の疑いが浮上しています。

捜査によると、至誠会から大学に出向していた職員に対し、実態のない業務で給与が支払われていたとされています。このような不正行為により、大学と至誠会の両方から報酬を得ていたとされていますが、実際の勤務実態はなかったとのことです。

この事件は、大学内部のみならず、外部からも厳しい批判を受けています。岩本理事長が至誠会との関係で高額な給与を受け取っていたことが判明し、大学の経営方針や透明性に疑問が呈されています。さらに、学生や教職員に対する経営方針の変化や授業料の引き上げなども、大きな問題として取りざたされています。

大学の学費を上げ、教職金のボーナスをカットしてまで捻出した金で不正を働く

新型コロナウイルス感染症が広まった2020年は経営悪化を理由に夏の教職員のボーナス全カット。しわ寄せは医学生の授業料にも影響し在学中の学生たちの学費まで引き上げました。学費が急に上がったからといって入学後に大学を変えるわけにもいかず資金繰りに困窮した学生も多いことでしょう。結果として現在東京女子医科大学は日本の医学部で最も学費の高い大学になりました。そうまでしてかき集めたお金を一体何に使っているんだということになります。

日本一学費の高くなった女子医大の学費値上げは適正なものだったのか

東京女子医大の学費値げは上本当に経営悪化による致し方ない値上げだったのでしょうか。支払いから逃げることのできない学生からお金を巻き上げ多くの人生を狂わしかねない事態です。志望校を女子医から変更した学生も数多いことでしょう。日本で唯一の女子医大という特徴と120年もの歴史がありながらこのような結果になることは非常に残念と言わざるを得ません。

これから入学する学生について

4月から東京女子医大に進学を決めた学生も多いと思います。皆さんには罪はありません。周りのことに惑わされず勉学に努めていて問題ありません。一部の経営陣に不正を働く人間はいても学校全体が腐っているわけではありませんから女子医として目標を持ち大学の混乱に振り回されることなく、自らの使命を果たすべく努力を続けてください。

この事件を契機に、東京女子医科大学が再生し、その伝統と歴史を次世代に継承していくことを願ってやみません。女性医師の育成に貢献する大学として、今後もその使命を果たし続けることが不可欠です。

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