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医学部受験の理科選択について:どの科目を選ぶべきか?
医学部を目指す受験生にとって、理科の科目選択は非常に重要なポイントです。日本の多くの大学では、理科の科目として化学、生物、物理、地学の中から2科目を選択して受験します。ただし、地学を履修できる高校や受験できる大学は限られている他大学入試においても地学不可の場合があるので、ほとんどの受験生は化学、生物、物理の中から選択することになります。
基本的な選択肢と制約
多くの受験生は1科目目に化学を選び、もう1科目に生物か物理を選ぶことが一般的です。しかし、一部の国公立大学では、物理と化学が必須科目とされている場合があります。例えば、名古屋市立大学、九州大学、群馬大学、金沢大学などです。また、北海道大学では物理が必須とされているため、志望校選択時には十分な注意が必要です。
一方で、理科を1科目で受験できる大学も存在します。例えば、東海大学や帝京大学では理科1科目での受験が可能です。これらの選択肢は、どうしても医学部に合格したいという受験生や、理科が苦手で学習時間が足りない現役受験生にとって、大きな助けとなるかもしれません。
科目選択のポイント
化学の選択
化学は医学部受験において多くの受験生が選ぶ科目です。理由としては生物や物理の内容とリンクしているため、背景知識として役立つことが挙げられます。また医学の勉強においても化学の知識は重要であり化学を十分に学んでおくことは大学入学後の学習においても有利です。化学を全く勉強せずに医学部に進むとやや苦労することが多いでしょう。
物理か生物か
物理の特徴と選択の利点
物理は数学的要素が強く公式の本質的な理解が重要です。数学が得意な人や計算問題が好きな人にとっては得点源となり得る科目です。特に物理は満点を取ることも不可能ではないため数学を得意とする受験生にはおすすめです。ただし計算ミスによる失点リスクもあるため試験のスピードと正確性が求められます。
物理選択のメリット・デメリット
メリット
- 暗記量が少なく、数学的な理解が重要。
- 高得点や満点を狙いやすい。
- 参考書や問題集が充実している。
- 塾や高校でも物理に精通した講師が多いため対策が用意
デメリット
- 大学入学後の学習内容に直接関連しない。
- 計算ミスによる失点のリスクが高い。
- 計算スピードや処理スピードが求められる。
生物の特徴と選択の利点
生物は複雑な計算問題が少なく考察力と記述力が求められる科目です。国語や小論文を得意とする人、数学や計算が苦手な人には適しているでしょう。ただし生物は暗記量が多く、安定して高得点を狙うことが難しい一方で、合格点に達するためには十分に勉強した分だけ得点につながる科目でもあります。
生物選択のメリット・デメリット
メリット
- 暗記量が多く、勉強した分だけ得点に結びつく。
- 複雑な計算問題が少ないため、安定して点数を取りやすい。
- 大学入学後の生物学関連の授業に有利。
デメリット
- 暗記が苦手な人には不向き。
- 記述問題や考察問題が多く、読解力が求められる。
- 高得点を取りにくい。
入学後を見据えた科目選択
入学後の大学生活や将来的な医師としての仕事を考えると、生物を選択することが有利な場合があります。医学部では、多くの場合1年次に理科3科目を履修するため、生物の知識が既にあると学習がスムーズに進むことが多いです。一方物理を選択していた場合でも大学側は生物をやっていない学生がほとんどであることを理解しています。そのため生物を基礎からしっかり学ぶ機会があり、問題なくついていけるようになっています。この生物の基礎学科において単位を取りやすいということが生物選択者のメリットでしょう。
自分に向いている科目選択
最終的には自分の興味や得意科目学習スタイルに合わせて科目を選択することが重要です。模試の成績や各科目の内容特徴を踏まえ自分がどの科目で高得点を狙えるかを検討しましょう。また受験する大学の入試要項を確認し必要な科目を選択することも忘れずに行いましょう。
医学部受験における理科科目選択のまとめ
化学は多くの受験生が選択し、物理か生物をもう1科目として選ぶ傾向があります。自分の得意分野や興味に基づいて選択することで、受験勉強を効率的に進めることができます。また志望校の受験要項を確認し自分に最適な科目を選びましょう。受験で有利な物理か入学後に役立つ生物か、判断は難しいかもしれません。