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国公立と私立の医学部の違いを把握しよう
医学部を目指す場合、最初に考えるべきことは、国公立の医学部を目指すか、それとも私立の医学部を目指すかです。国公立と私立では受験科目も出題傾向も大きく異なります。どちらを選ぶべきかを検討するために、それぞれの特徴と違いを理解しておきましょう。
偏差値は国公立、倍率は私立
医学部受験の難易度を偏差値で判断することが多いですが、国公立の医学部は圧倒的に私立よりも偏差値が高いです。例えば、2012年度の国公立医学部の偏差値ランキングでは、トップの東京大学が74.8であり、上位8校が70以上でした。これに対し、私立では慶應義塾大学と東京慈恵会医大の2校のみが70以上でした。
国公立の医学部では、全科目の成績を高める必要があります。センター試験で全科目の合計点の85~90%以上を取らなければならず、学費は私立に比べて安いものの、総合的な学力の高さが求められます。一方、私立の医学部は少ない科目で受験できるメリットがありますが、近年の倍率は非常に高く、私立の医学部受験は超難関となっています。
国公立医学部か、日本医科大学か?
東海地方の医学部受験生は地元の国公立医学部に合格した場合、たとえ日本医科大学から合格通知をもらっていても、多くは地元の国公立に進学します。将来地元で働くつもりなら、わざわざ東京の私立医学部に進学するメリットは感じられないでしょう。しかし、東京での生活や人との出会いを重視する場合、東京の難関私立医学部を選ぶことも考えられます。
例えば、保護者が東京での生活を勧める場合や、受験生本人が新しい世界を見たいという希望がある場合です。国公立と私立の選択肢で悩んだ場合、例えば名古屋大学のような旧帝大であれば別ですが、それ以外の国公立医学部でも悔いが残ることは少ないでしょう。
地元の私立医学部か? 大阪医科薬科大学か?
以前は「旧設か新設か」という指標がありましたが、今では新設医科大学も多く、偏差値ランキングでは旧設が上位に来る傾向があります。例えば、大阪医科薬科大学や関西医科大学に受かっても、地元の愛知医科大学や藤田医科大学を選ぶ生徒もいます。
重要なのは「自分が頑張った証明として少しでも偏差値の高い大学に行きたいかどうか」ということです。浪人生の場合、少しでも偏差値の高い大学に行きたいという気持ちが強いでしょう。
都市部の私立医学部か地元の医学部か
東京は日本の中心地であり人も情報も集まります。東京での生活は視野を広げるだけでなく将来の選択肢も広がります。例えば地元の私立医学部と都内の医学部に受かってどちらに行くかと悩む人も多いです。そういう時はやりたいことは何なのかをよく考えましょう。都内で働きたいのなら大学から都内に出るべきです。他にも昭和大学に合格し、一年時の全寮制に魅力を感じ進学するケースなどもあり、進学理由を明確にできるかも大切なポイントになってくるでしょう。。
有名国立・公立の医学部の偏差値
偏差値ランキングを見ると、東京大学、京都大学、東京医科歯科大学、大阪大学、名古屋大学などが上位に来ています。これらの大学は学費が安く、学力の高い学生が集まります。特に東大理三は日本で一番難しいということもあり医学部に行きたいと思っているわけではない人達からも人気の高い学部です。
有名私立の医学部の偏差値
私立の医学部では、慶應義塾大学、東京慈恵会医科大学、大阪医科大学、順天堂大学、日本医科大学などが上位に来ています。私立の医学部は学費が高いですが、試験科目が少ないため、得意分野に絞って受験できます。
学費の高さ
国公立の医学部の学費は約350万円ですが、私立の医学部では2000~5000万円程度かかります。例えば、川崎医科大学の学費は4565万円、金沢医科大学は3950万円です。
入試教科
国公立の医学部ではセンター試験を受けるため、5教科7科目が必要です。一方、私立の医学部は3教科4科目が主流で、自分の得意分野に絞って受験できます。
志願者数と倍率
国公立大学の志願者数は地域によって異なります。都市部よりも地方の国公立大学のほうが倍率が高い傾向にあります。また、前期試験のほうが志願者数が多く、後期試験の倍率が高くなります。
私立大学の志願者数は年々増加しており、倍率も非常に高いです。試験科目の増加やセンター試験の難易度、入試日程の重複が原因です。
まとめ
国公立と私立の医学部の違いを理解し、自分に合った選択をすることが大切です。学費や偏差値だけでなく、自分の得意・不得意な分野、大学の特徴、自分の適性などを考慮しながら志望校を絞り込み、大学に合わせた学習方法を実践しましょう。