講師インタビュー:医学部受験において理科は物理と生物どっちを選ぶ?
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医学部受験において理科は物理と生物どっちを選ぶ?
医学部受験においてなぜ物理を選択するのか
今回またプレメディスタの物理講師にお話を伺うことができました。
以前物理の勉強の仕方についてお話をお聞きしましたが、今回は医者になる上であまり使わない物理をなぜわざわざ大学受験の選択科目にするかについて多くの疑問が寄せられたので質問していきたいと思います。
Q:医学部受験における理科選択の現状について教えて頂けますか?
物理講師:まず医学部受験において理科は2科目選択がほぼ必須です。理科は4科目あり化学、物理、生物、地学から選べますが地学は受験できる大学が東大くらいなのでまず外れます。そうすると後3科目、その中からまず選択されるのは化学です。化学は物理、生物とつながるところがあるため勉強する面でプラスに働くことが多いため化学は選択するでしょう。医者になるうえで学んでおいて損はないです。そうするとあと一つが物理か生物かの二択になるというわけです。
Q:実質物理と生物の選択になるということですね。これはどちらを選択するべきですか?
物理講師:もし明確に好きな科目や現時点で得意であるという科目があればそのままそちらを選択すればいいと思います。ただしどちらもあまり変わらない場合は物理が圧倒的におすすめですね。
Q:なぜ物理なのですか?
物理講師:結論を先に言えば勉強が簡単で得点が安定し、高得点が狙えるからです。立場上ポジショントークに捉えられてしまいそうですが具体的に理由があります。物理は他の科目と比べて短い時間で高得点で安定させる状態にすることができます。物理は計算問題がメインであり数学、化学を学んでいる医学部受験生は高い計算力がすでにつけられています。それを生かすことができることが大きいです。さらに短い時間で全範囲を網羅できるため正しい勉強法でやれば時間がかかりません。一方で生物は暗記科目になるので高得点で安定ということが難しいです。自分が知っている問題が出れば高い点、あまり知らなければ低い点となってしまいます。暗記という特性上やらなければ忘れます。なのでマスターしてからも生物は時間を使って面倒を見ないといけない科目になります。
Q:しかし医学部に入ってから必要な科目は物理ではなく生物なので生物のほうがいいと感じる点もあるのですが
物理講師:一理ありますが大学側も多くの受験生が物理受験をしていることは認識しています。そのためどこの大学も基本的に生物を基礎の基礎から教えてくれます。医学部受験を乗り切る頭のある子ならその段階で生物受験をした子に追いつくことができます。なので心配ありません。生物受験の利点はそういった基礎教養科目で簡単に単位が取れるということくらいしかないと言えますね。医学部受験の段階で苦労する生物より簡単に勉強が済み得点の安定する物理のほうがいいと思います。
Q:なぜ物理は短時間で学び終わるのですか?
物理講師:先ほども少し述べましたが計算メインな点です。要所を抑えれば難問にも立ち向かえるだけの力がつけられます。物理の難問は計算が難しいということに尽きるので。もちろん多少設定が難しい問題もありますがそれも一度教えてあげればできるようになりますし医学部受験はどちらかというと難問を解かせるというよりもミスをしないかを見ているので超難問演習を繰り返す必要はなく数学、化学で培った計算力で物理は完成します。またプレメディスタの中に物理は完成されたノウハウがあります。プレメディスタで教えて物理の成績が伸びなかった生徒はいません。受験に必要な内容を完璧に教えきれます。やる勉強も必要なものはすべてこちらからピックアップしているのでプレメディスタでやった問題を徹底的に復習するだけで高得点が取れるようになります。自分で新しい問題や参考書を持ってくる人もいますが寧ろそういう人は止めます(笑)余計なことはしなくていい。それが物理なんです。医学部受験はとにかく時間が足りないので理科にかかる時間をどれだけ圧縮できるかが一つ勝負になるのです。うちの塾で物理に関しては悩み事さえ起こさせません。
Q:逆に生物が時間のかかる理由も教えて頂けますか?
物理講師:生物は暗記科目でこれを難問化するとものすごくマニアックな内容を答えさせたり、受験生側からすれば盲点を突くような問題が出てしまいます。そうするとどこまで勉強するのかの線引きが難しくなるうえ途端に大問を全部落とし大量失点ということになりかねません。また物理、化学と比較したら生物は暗記科目と言い切れますが英単語のような単純暗記だけで済むわけではないのも生物のクセのあるところです。入試問題では用語を丸暗記するだけでは太刀打ちできない設定の実験問題を読んで読解解釈し、論理的に説明する能力も求められます。つまり暗記が得意だから生物!と選ぶわけにもいかず、結局は数理系のロジカルシンキングを求められてしまう文理両方の能力が必要な科目と言えます。なので物理のようにプレメディスタでピックアップしたところだけを徹底的に復習をやっておいてね。では網羅しきれないところがどうしてもでてきてしまいます。また国語力が必要ですが国語選択の医学部受験生はほぼいません。その点も不利ですね。一部を完璧にすればいい物理と幅広く学ぶ必要のある生物でかかる時間が違うということになります。また理科は他の科目と比べられるのというところでもマイナスに作用することがあります。数学のように超難問で全員出来なくて差がつかなかったということがなく、生物が難しくても物理で安定した点を取っている人と差が付き落ちてしまいます。その点でも不利です。多少の標準化はありますが標準化方法も明確にされていない大学が多く不透明感が強いです。
Q:しかし物理も塾でやった問題の復習だけでいいなんて少し信じられません。
物理講師:勿論物理も掘り下げれば深い分野です。私も大学院の博士号まで修了しましたが奥深いものでした。ただ逆にここまで話してきた医学部はあまり物理は使わないという話につながります。医者になるなら物理学を追求する必要はなくあくまでテストで点を取れる形に武器になればいいのです。物理の全体間を掴んでいるからこそプレメディスタでは塾でやった問題の復習だけすればいいという芸当ができるんですね。
Q:もっと深く物理を学ばせることもできるというわけですか?
物理講師:勿論できますよ。物理が好きで物理学科や機械、電気などの分野に進みたい子とは深く話ができます。もともとが好きではない子にも物理の本質を伝えて苦手意識のあった物理が受験をする頃には一番好きになっていたりします。深い話はいくらでもできますが医学部受験生はそこまで必要ありませんから得点に必要なところだけ深く、専門的すぎるところは浅く、こちらで調整して時間をかけず物理で高得点を取らせます。
Q:それで伸びない生徒は本当にいないのですか?
物理講師:いませんね。高校で赤点を取るような生徒でも東大の問題まで解けるようになって合格していきますよ。時々いる困った子を挙げればこの質問のように不安になって自分であれこれ手を出してしまうことですかね(笑)学校で進められた問題集をやりだしたり、ネットで聞きかじった勉強法をしてきたり、友達のやり方を真似したり、あとは親御様が少し理科に精通していてあれこれ口出ししてしまうパターンも時々困りますね。自分で考えて物理をやる。これはもう時間の無駄です。やめてください。物理に関してはプレメディスタ内にどの大学でも完璧に高得点を取るロジックが完成しているのでやった問題の復習さえしてくれれば本当に問題ないのです。今年の日医の物理の試験で満点を取った子がいましたがその点からも裏付けられています。物理に関してプレメディスタでやった問題の復習だけをやる。それで終わり。それでも時間があったとしたら物理以外の他の科目に使うべきと言い切れます。
Q:最後に短時間で学び終えられるメリットを具体的に教えてください。
物理講師:プレメディスタは個別指導なので生徒一人一人にアジャストして指導ができます。集団授業の塾では物理が完成しても物理の授業を受けないといけませんがプレメディスタならば物理が完成して余った時間を数学に回したり英語に回したりできます。講師間でも生徒の状況を密に把握しあっているためロスタイムもありませんし、これも特に料金は変わりません。なので物理の点が安定するようになれば他教科の履修時間が増えるため全体の得点が伸びるという好循環をもたらせられます。
まとめ
物理は短期間で学び終わりその後は復習をしておけば高得点が取れる。一方で生物は入学後すこし単位がとりやすいが医学部受験においては時間がかかるわりに得点が安定しないというデメリットがあることがわかりました。生物をしっかり学び始めている人は無理に方向転換する必要はないですがこれから医学部受験をする人は受験科目をよく検討しておくといいでしょう。