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医学部受験を諦める際の心構えと選択肢
医学部受験を諦めることは、それまで努力を積み重ねてきた人にとって非常に難しい決断です。これまでの努力が無駄になってしまうような思いや、かけてきた時間を失うような気持ちに苛まれることもあるでしょう。しかし、将来を決めるための若い時間は残酷にも有限です。ここでは、医学部受験以外の道を歩むにあたってのマインドセットについて考えてみましょう。
医療の現場で働くのは医師だけではない
医療の現場では、日々さまざまな立場の方が患者さんの治療にあたっています。医師を目指す志のある人物であれば、医師以外の医療の道でも人のために尽力できるはずです。そのため、医学部と併願して薬学部、看護学部、歯学部などの医療に関する学部の受験・進学を検討することも、医療現場で働くという夢の実現に繋がります。
経済面や精神面の理由から、やむを得ない場合もある
医学部受験は大きな費用がかかります。家庭の経済状況によっては、複数年間浪人することは難しい場合もあります。また、保護者にその負担をかけているという罪悪感やプレッシャーに苛まれてしまう受験生も少なくありません。周りの友人や同級生の進学や就職を見て、自分自身の状況を悲観的にとらえることもあるでしょう。こういった経済面・精神面の理由から、医学部を目指すこと自体が苦痛になっている場合には、新たな道を模索するしかないかもしれません。
うまく切り替えられるかが重要
自分自身が納得して前進できる諦めは「失敗」ではありません。医学部を目指していた経験があるからこそ、選べる選択肢や得られる経験は確かに存在しています。そのため、医学部ではなく別の学部の受験や就職という道に進んだとしても、医学部を目指して努力した経験を元に「新たな道に進んだ」ととらえることが重要です。
後悔しないために確認したいこと
医学部受験に苦しんでいる人は、諦めるという決断を本当に下す前にもう一度見直してみましょう。
- 自分はなぜ医学部を志望したのか
- ここまでどれだけ努力をしたか
- 他に将来に合った学部は本当に他にあるのか
なぜ医学部を志望したのか
医学部を志望する理由として「医療の現場に携わりたい」「人の助けになるようになりたい」「最新の医療を研究したい」などの理由があると思います。また、「お金持ちになりたい」「偏差値の高い大学へ入って周りから羨ましがられたい」といった理由もあるでしょう。どれか一つだけの理由を追うのであれば、他の学部でも叶えることはできるかもしれません。しかし、二つ以上の理由があるのなら、最も適した学部は医学部であると言えるでしょう。自分はなぜ医学部を目指したのかという点をもう一度確認しましょう。
自分は今までどれだけ努力をしたか
毎日の学校や塾の宿題を怠っていませんか? 医学部受験を諦める前に「自分はどれだけ努力をできたか」を確認しましょう。医学部合格に必要な勉強時間は5000時間以上と言われています。皆さんの勉強時間はいかがでしょうか? まだ努力量が足りてないと思った方は、まだ諦めるには早いです。自分にできる精一杯の勉強をした先に掴み取ることができるのが、医学部合格です。
自分の目指す将来に合った学部は本当に他にあるのか
将来の夢は医者になりたい。ですか?もし医療に携わりたい、最新の医療機器や治療法を研究開発したいというのであれば、看護学部や歯学部、薬学部、工学部でも自分の目指す将来に合った学部になります。むしろそっち方があっている可能性すらあります。またお金持ちになりたいという理由だけで志望する人なら、商社やコンサルといった全く違った領域での仕事も視野に入るはずです。そもそもお金持ちになりたいから医者になりたいという目標設定は明らかにおかしいのです。民主主義や日本の社会システムを何も理解していませんよと自己紹介しているようなものです。誰かにそそのかされ、聞きかじった情報だけで金=医者という謎の方程式を完成させていませんか?基本的に医者も雇われの身です。今一度お金はどうやったら増やせるのかを考えましょう。これらの理由のうち複数のものを実現したいと思うのであれば、やはり医学部を挑戦するのが良いでしょう。
医学部を諦めるべきタイミングとは?
医学部を諦める最初の目安は、2浪目に失敗したときです。面接で多浪の原因を聞かれる場合もあり、3浪目からは浪人している事実が不利になる部分が出てきます。また医学部入学者の大半は1、2浪で合格しています。2浪しても合格できなかったときには今後の合格の可能性が低いことを考慮し、医学部を諦めるべきタイミングとも言えるかもしれません。しかしこの場合は二浪の時点で他学部を受験しておく必要があります。三浪して医学部以外の学科に行ってもうまみが少ないからです。日本は新卒大好き国家なのですが年齢が+3されると新卒扱いしない会社も増えます。正味事情をしっかり説明できれば年齢制限をかけている企業以外ならなんてことないのですが面接などでうまく理由を説明できないと他学部に逃げても就活で地獄を見ます。三浪するとどうしてそんなに浪人したの?と聞かれます。下手に医学部を諦めてなどと説明すればこの子は意思の弱い子なんだなとレッテルを張られ、雇ってもすぐに退職代行から連絡がくるかもしれないと警戒され就活で不利になります。多少詰められてものらりくらり交わせる話術があれば問題ありませんが。嘘をつく必要はありませんが納得感のある説明をできるようにならなければいけません。
正直二浪で医学部をあきらめる人は少ない
医学部受験をすると決めた人ならば二浪など最初から想定済みでガンぎまっている人ばかりですし、学校や塾に相談しても医学部なら多浪は当たり前だよという論調です。実際よくある話なのですが二浪を過ぎればもう後戻りできない道に突っ込んでいることだけは理解しましょう。医療系は国家資格さえあれば年齢関係なくどうとでもなりますが理工系などはしっかり年齢で判断され、理系で院進をすることでさえ年齢的な面でマイナスなる厳しい現実があるのです。
医学部以外の医療系学部
ここまで読んでもどうしても医学部を諦めたい!と思う人は次の学部をお勧めしましょう。すでに悩んでいる人の多くは、代わりの進路として他の医療系の学部を候補に入れていることでしょう。ここでは、似た学問の看護学部、薬学部、歯学部、工学部の4つの学部に絞って、医学部医学科以外で将来医療に関わることのできる学部を紹介します。
看護学部
看護学部では、基礎看護学や臨床看護学を学び、看護師として必要な知識やスキルを身につけていきます。卒業後は病棟やクリニックで働く人が一般的です。ただし医者と最も近い距離で働く仕事になります。自分は医者になれなかった。医者からの目線に耐えられないなどと劣等感を感じてしまう場合は絶対にやめましょう。看護師も誇れる仕事です。プライドを持って就労できるかが争点です。
薬学部
薬学部では「薬」について学び、研究します。新薬に関する研究も行われており、卒業生は薬剤師として病院や薬局で働くことが多いです。医者とはまた違った形で人の健康を支えることができますし、基本的に医者との接点はおおくありません。程よい距離間でしょう。
歯学部
歯学部では歯や口腔内に関する医学知識を学びます。卒業後はクリニックでの勤務や大学での研究などに従事します。医学部を諦めた人の進学先としては最もポピュラーです。昨今は医学部を受けると同時に歯学部の合格判定をしてくれる大学も増えています。ただし卒業後の競争は医者よりも熾烈です。
工学部
工学部の中には「医工学」といった学部があり、工学の知識や技術を医療に応用する分野です。工学部の卒業生は医療機器や産業機器の開発をする会社に就職することが多いです。いろんな病院を回って機械を入れてもらえるようにする営業職なども増えています。医者と接することが多い学部です。
最後に
医学部を諦めることは簡単ではありません。医学部においてのみ再受験というワードがよく聞かれますよね。これこそその証明でもあります。紆余曲折あっても結局は医者になりたい医師という夢をあきらめきれずに医学部受験をしてしまう人が後を絶ちません。このパターンが一番もったいないです。本当に医学部を諦めて後悔は残りませんか?自分の胸に手を当ててよく考えてみてください。