医学部受験と他学部受験の違い
日本には数多くの大学が存在し、それぞれの学部も多岐にわたります。しかし、その中でも特に難易度が高いとされるのが医学部です。医学部は他の学部と比較して偏差値が非常に高く、受験には卓越した学力が求められます。医学部の入試は、他学部とは一線を画すほど厳しい戦いが繰り広げられているのです。
具体的な数値の比較
2019年度まで実施されていたセンター試験では、一般的な学部で求められる正解率は60％程度でしたが、医学部受験では7科目平均で90％以上の正解率が必要とされていました。この時点で医学部受験の熾烈さがわかると思います。最も医学部は私立と国立で学費に圧倒的な差があるためよりセンターで差が出やすいということはありますが。
2020年度から始まった大学入試共通テストでもこの傾向は変わりません。医学部を目指す受験生はほぼ満点を狙う覚悟で臨む必要があります。他学部であれば余裕で合格ラインを超える点数でも、医学部では全く足りないということも少なくありません。医学部合格には届かないけど共通テスト利用でMARCHに合格したなんて話はよくあることです。
医学部の難しさを考える上で、偏差値という指標が一つの目安となります。私立大学医学部では、偏差値62.5から65.0が合格の目安となり、国公立大学医学部でも最低でも偏差値65.0が求められます。この数字は、100人中上位5人に入らなければならないレベルを意味しており、他学部とは一線を画す高いハードルが存在します。例えば、経済学部では偏差値50台が一般的な合格ラインであり、医学部との差は明白です。
医学部受験に特化した準備が必要
医学部受験の準備は、他学部とは異なる特別な対策が必要です。多くの家庭では、早い段階から医学部合格を目指して特別な学習環境を整えることが一般的です。普通の塾ではなく、医学部受験に特化した専門の予備校や家庭教師を利用することが多く、他学部受験とは異なるアプローチが求められます。
また、国公立大学医学部の受験では、学校推薦型や総合型選抜（AO入試）の導入が進んでいます。これらの入試方式では、調査書や志望理由書が重視され、特に地方の医師不足を解消するために地域枠を設ける大学も増えています。地域枠では、一定期間その地域で勤務することが条件となることが多く、地元出身者や現役生にとって有利な入試形態です。
医学部の面接試験とコミュニケーションスキル
医学部の受験では学力試験だけでなく、面接試験も非常に重要です。医学部の面接では医師としての適性が厳しく評価されるため、単なる知識だけでなくコミュニケーションスキルも問われます。昨今の医療現場ではチーム医療が主流となっており、医師、看護師、薬剤師などが連携して患者のケアを行います。このためコミュニケーション能力は医師として必要不可欠なスキルとなります。
面接試験では、個別面接やグループディスカッション方式の試験が導入されることが多く、獨協大学医学部などでは、短時間の質疑応答やプレゼンテーションを繰り返す「MMI面接」と呼ばれる特殊な形式の試験も実施されています。これらの面接試験を突破するためには、優れたコミュニケーションスキルと臨機応変な対応力が求められます。
他の学部なら勉強が出来てしまえば終わりです。天才なら受かります。しかし医学部は卒業後に医者というコミュニケーション必須の職業に就くことが決まっているため合格の時点で面接や小論文まで手を回さなければならず、多忙な医学部受験においてその合格確率をさらに上げる要素となっています。
医学部と他学部の難易度比較 一昔前とは比べ物にならない医学部人気
医学部は他の学部と比較して、偏差値が高く難易度が非常に高いとされています。私立大学医学部では、最も偏差値の低い川崎医科大学でも偏差値62.5を必要とし、早稲田大学や慶應義塾大学の理工系学部と同等のレベルが求められます。昔は偏差値50台でも私立大学医学部に合格できる時代がありましたが、現在では難易度が大幅に上昇し、そのような状況はほぼ見られなくなりました。
また、私立大学医学部の難易度が上昇した背景には、学費の値下げラッシュが影響していると言われています。これにより、以前は私立医学部に通うことが難しかったサラリーマン家庭でも医学部を目指せるようになり、受験者数が増加し難易度も上昇しました。
医学部受験は、他学部受験とは一線を画す難易度の高さが求められ、学力だけでなく、特別な準備とスキルが必要です。受験生はこれを理解し、適切な戦略を立てて挑むことが求められます。
医学部受験専門個別指導予備校 医進塾プレメディスタについて
1回60分 体験授業 （無料）
医学部受験専門の体験授業は随時承っております。
対面授業、オンライン授業どちらでも対応可能です。
お電話または下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。
