2024.08.19

兵庫医科大学:医学部医学科の5教科科目別の対策

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兵庫医科大学 医学部医学科

現役生にとって比較的受けやすい大学と言えるでしょう。特に英語と数学に重点を置いた配点が特徴的であり、理科の配点が軽めに設定されているため、理科が苦手な現役生にもチャンスがあります。総じて、現役生が有利になるような施策が施されていると言えます。

配点一覧

国語 英語 数学 理科(2科目) 小論 面接
なし 150 150 200 50 100 650

 

英語

英語の試験は90分で、大問5問構成です。ここ数年は長文問題がメインであり、特に和訳や内容説明が多く、記述式の解答が求められる点が特徴です。また、専門性の高いテーマが多く、医学やバイオ、社会、歴史など、文系・理系を問わず幅広い知識が必要となります。

試験時間90分に対して出題量は適度であり、2019年度まで存在していた段落全体を和訳・英訳するような難問はなくなり、やや解きやすくなっています。しかし、文法や語句の整序問題、さらに英訳問題なども多く出題されるため、英語の基礎力と同時に表現力も問われます。

大問4以外は標準レベル以下の問題が多く、全体的に見ると難易度はやや下がったものの、和文英訳は依然として難しく、特に大問5は高い難易度を持っています。このため、最後の大問に対する対策として、十分な練習と添削指導が必要となるでしょう。

数学

数学の試験は大問3問構成で、制限時間は100分です。大問1は小問集合で、比較的幅広い範囲から出題されます。近年の傾向としては、基本的な問題が中心となり、大問2・3は誘導形式で、問題の難易度にかなりの差があります。数学においては、典型的な解法を身につけることが重要であり、過去問を解くことで問題形式に慣れておくことが求められます。

試験の全体的な難易度は標準からやや難しい程度です。特に大問1は標準的な問題が多く、ここで確実に点数を取ることが合格の鍵となります。一方、大問2・3はより複雑な内容が含まれており、思考力が求められるため、難関大学や国公立大学の問題で練習することが有効です。

理科(物理・化学)

理科は物理と化学から成り、大問5問構成で120分の試験です。物理はすべての分野から出題され、標準的な問題が多いですが、思考力を要する問題も含まれています。試験時間に対して問題量が多く、手際よく解く必要があります。また、原子分野や描図問題も出題されるため、教科書に沿った学習が重要です。

一方、化学は23年度において解きやすい問題が増加しましたが、依然として高い正答率が求められます。特に大問3の出来が合否を左右することが多いため、過去問を繰り返し解いて、出題傾向を把握することが重要です。ただし誘導が理解できないと大問丸まる落とすオールオアナッシングな試験となっているため注意が必要。

理科(生物)

全範囲から出題のためすべて網羅して勉強する必要がある。出題レベルとしては基本的な出題が多い。しかし一部難しめの設問あり。しいて言えば植物生理に関してはやや出題頻度が控えめとなっている。遺伝についてはそれなりに出題されているので、対策が必要になる。

総評 ‐勝負は数英

兵庫医科大学は、試験時間からもわかる通り英語と数学に重点を置いた配点が特徴です。理科が苦手な現役生にもチャンスがあります。特に英語の和文英訳は難易度が高く、十分な準備が必要です。また、数学は標準的な問題を確実に解くことが合格への近道となります。全体的に現役生に有利な大学であり、早めに目標を設定して対策を進めることが望ましいです。

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