2024.08.21

【医学部受験】物理科目攻略ガイド:杏林大学の物理問題の傾向と対策

物理科目攻略ガイド:杏林大学の物理問題の傾向と対策

はじめに

杏林大学の物理試験は、物理全般にわたる幅広い知識を必要とする難関試験です。本記事では、各分野ごとの出題傾向と効果的な対策方法を紹介し、得点を最大限に伸ばすためのポイントを解説します。

1. 力学

杏林大学に限らず力学は毎年出題される定番分野です。2016年度の問題では「斜面上の運動」や「力のモーメント」が取り上げられ、近年もこれに類する典型的なテーマが多く出題されています。特に、「人工衛星」や「振り子の運動」など、受験生にとって馴染みのある問題設定が見られますが、例外もあります。2015年度の観覧車を題材にした問題のように、設定が特殊な場合もあります。これらの問題に対応するためには、普段から問題設定を柔軟に理解し、自分の知識に結びつける練習が重要です。

対策ポイント
力学では基本的な問題を着実に解けるようにすることが最優先です。まずは公式や定義をしっかりと理解し、状況に応じてそれを適用できるようにしておきましょう。応用問題に挑む際には、基本を固めた上で、複数の物体が絡む複雑な力の関係を扱う問題にも慣れておくことが大切です。杏林大学は試験時間が足りなくなるケースが多いため力学ではあまり時間を食いたくないのが正直なところです。

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2. 電磁気学

電磁気学では、「ホール効果」や「磁場中の荷電粒子の運動」など、幅広いテーマが出題されています。典型的な問題が多い一方で、2014年度の「電流計と電圧計」を題材とした問題のように、受験生が盲点となるテーマも含まれています。これらの問題は、基礎知識の確認が不十分な場合に得点を逃しがちです。

対策ポイント
電磁気学の対策では、幅広いテーマに対応できるように基礎を徹底的に固めることが重要です。特に、典型的な問題に対しては、速やかに解答できるスピードと正確性が求められます。過去問演習を通じて、出題形式や難易度のバリエーションに慣れることも大切です。

3. 熱力学

熱力学では「気体の状態変化」が頻繁に取り上げられますが、その設定は多岐にわたります。例えば、V-Tグラフを使った問題や、水中に沈められた容器内の気体の状態変化など、複雑な状況設定が求められることがあります。

対策ポイント
熱力学の問題を解くためには、状況設定に対応できる柔軟な思考力が必要です。基本的な概念の理解に加えて、様々な設定での問題演習を積み、応用力を鍛えることが重要です。

4. 波動

波動分野では、「光ファイバー」や「疎密波」など、比較的典型的な問題が多く出題されますが、2010年度の波の反射問題のように、図形的な考察を必要とする難解な問題も出題されることがあります。

対策ポイント
波動では、まず基本的な問題を確実に解けるようにすることが求められます。また、難易度の高い問題に対しても、図形的な思考を取り入れた解法を身につけておくことが得策です。特に、過去に出題された複雑な問題に取り組み、思考力を鍛えることが重要です。

5. 原子物理

新課程で取り入れられた原子物理の問題では、「光電効果」や「原子核崩壊」がテーマとして取り上げられました。難易度は比較的低めですが、他の単元同様、抜けなく対応できるようにしておく必要があります。

対策ポイント
原子物理は出題範囲が広いため、各テーマに対して基本的な理解を深めることが必要です。難易度の高い問題が出題されても対応できるよう、基礎知識をしっかりと身につけておきましょう。原子物理は出題の頻度から捨ててしまう受験生も多くいます。しかし医学部受験において一分野捨てるということは他は満点を取らなけらばならないということに他なりません。プレメディスタの物理指導では原子物理の範囲は短い時間で完璧にマスターできるように設計されています。

まとめ

杏林大学の物理試験において高得点を目指すためには、幅広い分野にわたる基礎を固めた上で、問題演習を通じて応用力を養うことが不可欠です。特に、時間配分や解法の工夫も重要な要素です。試験では、すぐに解法が思い浮かばない問題に時間をかけすぎないよう、解ける問題から迅速に取り組む戦略を持つことが求められます。過去問演習を通じて、時間配分や解法のテクニックを磨き、本番で最大限の力を発揮しましょう。

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