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【国公立医学部の狙い目】秋田大学医学部の偏差値や試験難易度
秋田大学医学部の偏差値や試験難易度について考察する際、特に注目すべきは、国公立大学の中でも比較的低い偏差値であることと、その変動の歴史です。秋田大学医学部の偏差値は、2023年度に67.0と報告されており、これは国公立医学部の中では低めの部類に入りますが、それでも非常に競争が激しいことに変わりはありません。
偏差値と競争率の概要
秋田大学医学部の前期試験偏差値は67.0で、これは上位約4.4%に入る必要がある水準です。この偏差値は医学部以外の学部ではトップレベルの大学に匹敵するため、医学部特有の難易度がうかがえます。また、秋田大学の偏差値は年度によって変動しており、2016年から2023年までの間に上下しています。2018年には一度偏差値が下がりましたが、その後、2021年には64.5まで下落し、再び上昇傾向にありました。2022年にはさらに偏差値が68.3に達し、2023年度は67.0に落ち着いています。偏差値は高くなく国公立医学部ならばどこでもいいという人は狙い目の医学部になるでしょう
他の国公立大学との比較
偏差値67.0という水準は、他の国公立大学医学部と比較しても低めで、たとえば徳島大学(68.0)、旭川医科大学(67.8)、弘前大学や山形大学(67.3)とほぼ同じレベルに位置しています。特に東北地方で医学部を志望する受験生には人気があり、競争は激しいです。しかし、偏差値が国公立大学の中で最も低いという理由から、秋田大学を志望校に選ぶ受験生の中には、さらに難易度の低い私立大学にシフトするケースも見られます。
秋田大学特有の事情
秋田は地方都市であり秋田大しか医学部がないため地元に根付く医者が慢性的に不足しています。ゆえに医学部としても地元で若い人を取って地域医療の発展に貢献しなければならないという使命があるため以前のような女子、浪人差別ほどではないにせよ若い地元出身の受験生が優遇される傾向にあります。そのため多浪ですべり止めのため人初めて秋田大を受けるという人は注意したほうがいいでしょう。大学側としてもこの人はすぐに秋田から出ていきそうだと思えば面接で詰められること間違いありません。地元が東北地方や親戚が秋田にいる、現役の時から秋田大を受けていたなどの理由がなければ縁もゆかりもない多浪生が偏差値だけを見て受験することは手放しで後押しできない背景もあります。
秋田大学の入試対策
二次は数英2科目のみで現役生有利
数学の難易度と対策
秋田大学医学部の数学は、他学部との共通問題と医学部専用問題が混在する形式で、大問4題が出題されます。試験時間は90分で、標準的な難易度から難問まで幅広く出題されます。特に、医学部専用問題は思考力を問われる内容が多く、場合分けや図形的な考察が必要な問題が多く見受けられます。出題傾向としては、数1A2Bからの問題が多く、数3の微積分やベクトル、複素数平面も頻出です。問題の難易度を考慮すると、試験時間が不足する可能性が高いため、解答方針を迅速に見極めることが重要です。
数学の得点目標と頻出分野
秋田大学の数学試験で目指すべき得点率は60〜80%です。医学部専用問題で差がつきやすく、数学の実力がある受験生は高得点を狙うことが可能です。頻出分野は、場合の数や確率、整数の性質、数列、ベクトル、複素数平面、微積分です。特に数3の微積分は毎年出題される傾向にあり、標準的な問題演習をこなすことが対策の鍵となります。問題を取捨選択し、難しい問題に時間をかけ過ぎないよう心がけることが大切です。
英語の難易度と対策
英語は、長文読解と自由英作文がメインで、毎年ほぼ同じ形式で出題されています。難易度は標準レベルで、長文問題の内容も易しめです。2023年度の長文問題では4択形式が採用され、文法や語彙の問題が混在していました。自由英作文は100〜120字で自分の意見を論述するもので、典型的なテーマが多く出題されます。得点目標としては80%が理想であり、特に英作文の対策が合否に大きく影響するでしょう。
英語の試験時間は60分で、大問3題(長文2題、自由英作文1題)構成です。自由英作文に時間を確保するために、長文読解を素早く解く練習が必要です。また、出題されるテーマは比較的予測しやすいため、あらかじめそのテーマについての知識をつけておくことも有効です。
最後に
秋田大学医学部の試験は、数学と英語の対策が非常に重要です。特に数学では、思考力や計算力が試される問題が多く、限られた時間の中でどれだけ効率よく問題を解くかが鍵となります。また、英語では自由英作文の得点をいかに伸ばすかが重要です。全体的に見れば、秋田大学は国公立大学の中では偏差値が低い方ですが、医学部受験という観点からは依然として高い難易度を誇るため、入念な準備が必要です。