2024.09.20

防衛医科大学の科目別試験対策

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防衛医科大学の医学科受験対策には、通常の大学入試とは異なる独自の要素が多く含まれています。試験は択一式と記述式に分かれ、それぞれの形式に対する適切な準備が必要です。まずは試験の形式について説明し、その後、科目ごとの対策方法を解説します。

防衛医科大学の試験形式 択一式と記述式

防衛医科大学の入試は、他の一般的な大学入試とは異なり、1日で択一式と記述式の両方が実施されます。まず最初に行われるのが択一式の試験です。この試験で一定の基準を満たさない場合、記述式の試験は採点されません。そのため、まずは択一式の試験で十分な得点を取ることが重要となります。

択一式試験の概要と対策

試験科目と時間配分

英語、数学、国語の3教科

択一式試験は英語、数学、国語の3教科で構成され、90分で全てを解答します。この限られた時間の中で効率的に得点を取るためには、過去問を活用して自分なりの時間配分を確立することが重要です。例えば、英語や国語は比較的短時間で解答できるため、数学に多くの時間を割く受験生が多いです。数学は特に計算力が問われる問題が多く、制限時間内に素早く正確に解く力が必要となります。

対策方法
過去問を繰り返し解くことが最も効果的な対策です。問題を解く中で、自分の得意・不得意分野を見極め、それに基づいて時間配分を調整します。また、全ての問題を完璧に解こうとせず、分からない問題は思い切って飛ばすことも重要です。目標は全体の6割以上の得点を取ることで、記述式試験の採点資格を得ることです。数学に最も時間がかかるでしょう50分~60分は要します。国語と英語をどれだけ短時間で片付けられるかが勝負の分かれ目と言えるでしょう。

記述式試験の概要と対策

試験科目と出題形式
記述式試験では、英語、国語、数学、理科(物理・化学・生物)から問題が出題されます。各科目の特徴に応じた対策が必要です。

  • 国語
    国語は現代文と古文が出題されます。共通テストの対策をしていれば十分対応できるレベルであり、特別な対策は不要です。特に現代文に関しては小説が出題されることが多いため、小説の読解に慣れておくとよいでしょう。
  • 英語
    英語は長文読解、英作文、文法問題がバランスよく出題されます。単語のレベルは高く、医療関連の単語も含まれることがありますが、特別な単語帳を用意する必要はありません。過去問を繰り返し解き、問題形式に慣れておくことが大切です。また、2022年度からはマーク式問題の割合が増えたため、形式の変化に対応した対策も重要です。
  • 数学
    数学は国立大学二次試験レベルで、非常に難易度が高いです。計算力が求められる問題が多く、解法を思いついても時間内に解ききれないことがあるため、十分な計算練習が必要です。また、防衛医科大学独自の問題に慣れるためにも、過去問演習を重点的に行うことが重要です。試験は大問7問で、記述式と択一式が混在しているため、時間配分には特に注意が必要です。まだ受験生が完成しきらない10月に試験があることを考えるとかなり難関校であると言えます。

理科(物理・化学)の対策

物理
物理は力学と電磁気学が毎年出題される傾向にあります。問題の難易度は入試標準レベルですが、難しい問題も含まれています。国立医学部の対策をしていれば対応可能な内容が多いため、特に難問対策として過去問を解いておくことが有効です。また、試験では計算力も問われるため、計算問題に慣れておく必要があります。

化学
化学は全範囲からまんべんなく出題され、難易度はやや高めです。特に計算問題が多く、複雑な計算を素早く正確に解く力が必要です。問題の形式は選択問題から記述問題まで様々であり、これも過去問を活用して慣れておくことが求められます。

まとめ

防衛医科大学の入試では、他の医学部とは異なる試験形式と問題傾向に対応するための十分な準備が必要です。択一式試験では、限られた時間内で効率よく得点を稼ぐことが求められ、記述式試験では、各教科の特徴に応じた対策が重要です。過去問を繰り返し解くことは、試験対策において最も効果的な手段です。自分の弱点を見極め、必要な時間配分を確立しながら、最適な準備を進めましょう。

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