2024.09.28

出願初日に願書を提出すれば有利?医学部受験における出願タイミング

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医学部受験における出願タイミングについて、出願初日に願書を提出すれば有利といった考えがあります。

しかしこの考えには古いです。慎重になるべき点があります。
実際には出願初日が有利ではなく、むしろ不利になる場合もあるのです。

出願初日に提出することで熱意を見せる

かつて、TJ医科大学では出願書類を大学に直接持参する方法がありました。当時出願初日には早朝から保護者が校門前に並び、早い受験番号を取得することで、誠意を見せて有利になると考える人も多かったようです。しかし大学側は迷惑行為と捉えていました。近所迷惑になるだけで有利にはならないと訴えていました。さらに、届いた出願書類は数名の職員によって分割して処理されるため、受験番号はランダムに決まることが多いのです。端的に言うと意味がありません。

厳しい第三者の目がある医学部受験で熱意などの不確かなもので合否は決まらない

もし本当に出願順で差異がついている、つけれられることが合法とされているとしたらどうでしょう。本当に出した順で番号がもらえると思いますか?大学に多額の寄付をした人やそこの同窓生のご子息、大病院の院長の子供、権力者の子、別分野で知名度のある有名人などが優遇されるとは思いませんか?大学にとってそれらの人を入れることは大きなメリットになるからです。お金という明確なメリットもあれば権力や知名度による客観的指標、愛着のある同窓生たちは大学の指針に文句を言わずついてきてくれる。そういう人たち方がただちょっと早く願書を出した人より優遇されて当たり前ですよね。番号で有利になるならそういう人たちの番号を若くしてあげればいいのです。所詮は手動でやるわけですから。でもそんなことは許されません。ということはです、早く出したから有利なんてことは起こらないのです。

出願書類の提出時期より中身の完成度のほうが重要

医学部入試では、特に総合型選抜などで出願書類が非常に重要な役割を果たします。書類の記入内容は、受験生の志望動機や学習計画を示す重要な要素となるため、十分な推敲が必要です。出願初日に焦って書類を提出することで、記載内容が不完全だったり、書き間違いが発生するリスクが高まります。このため、初日にこだわらず、書類の質に時間をかけてしっかり準備してください。

早い受験番号の「都市伝説」

中学受験では、早い受験番号が有利だとする都市伝説が存在します。これは、「早く出願することで入学への熱意が伝わりやすい」という考え方に基づいています。しかし大学入試においては、早い受験番号が合否に影響を与えることはありません。むしろ出願書類の質や面接での対応力、入学後の学習に対する適応力が重視されます。特に医学部では、入学後の厳しい学習環境に適応できるかどうかが重要視され、単に早い番号を取ることが評価されるわけではありません。中学受験でも合否にはかからわらないでしょう。

面接の順番と評価の傾向

医学部入試では、面接が重要な要素の一つとなっています。個人面接やグループ討論、MMI(多面的評価)など、さまざまな形式の面接が行われます。面接で落ちたという子は多く存在するわけです。ここでも早い順番での面接は不利になるという点がしばしば指摘されます。これは、採点競技スポーツやお笑いのM〇グランプリなどでの採点における早い順番での演技は評価が低くなりやすいという現象に似ています。最初の受験生に高い点数をつけてしまうと、後からさらに優れた受験生が現れた場合、評価が困難になるため、最初のうちは抑えめの評価になりがちです。

特にグループ討論では、早い順番での受験生が不利になることがあります。最初のグループは他のグループと比較ができないため、評価が抑えられがちです。また早い番号で異常に意気込んで空回りしている受験生がグループ内にいる場合、討論がスムーズに進まず、全体の評価が下がることもあります。時々いるのですが討論では勝たないといけないと思っている人がいます。熾烈な受験戦争を繰り広げている弊害なのかもしれませんが医学部受験で求められる討論はラップバトルやひろゆきのような論破ではありません。思春期の多感な時期のため勝ちに拘る受験生もいますが受験においては協調性がないとマイナス評価になるだけです。

出願タイミングに囚われすぎないこと

最終的に重要なのは、出願のタイミングではなく、出願書類の質や面接でのパフォーマンスです。出願初日にこだわることで、書類の内容が不十分になってしまうリスクがあります。医学部入試では、学力試験や面接、出願書類などを総合的に評価し、入学にふさわしい受験生を選抜します。したがって初日に出願することで受験において有利という考え方に縛られず、しっかりと準備を整えてから出願することが重要です。

医学部入試は他の学部入試と比べて非常に厳しいものであり、早い受験番号などにこだわっている場合ではありません。

自分自身の準備をしっかり整えることが、最終的な合格への鍵となるでしょう。

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