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11月の受験勉強計画と過去問の効果的な活用方法
気付けば今年も残り2ヶ月となりました。この時期総合型選抜の出願や推薦の本番、準備に追われている方も多いことでしょう。模試の結果が出そろい穴を埋める作業でまだしばらくは週末も忙しい日々が続きますが、焦りや浮き足立つことなく、このタイミングで入試までの学習計画を見直し、立て直すことが重要です。特に、赤本(過去問)の扱い方について理解を深め、効果的な学習に結びつけましょう。
過去問は何年度分解けばいいのか?
このシーズンで受験校が定まり赤本を購入する時期になりました。多くの受験生が「〇年度分の過去問を解けば良いのか」と疑問に思うかもしれません。赤本に乗っているのは大体3年だから3年分かな?これを結論から言えば、過去問は目的に応じて必要な分だけ取り組むことが重要です。結論になってないって?科目によっても大学によっても違うから仕方ありません。例えば、化学では過去2、3年度分の問題に取り組むことが一般的に推奨されます。これだけの量を解くことで、問題構成や出題傾向、時間配分を把握するのに十分です。
過去問の効果的な活用法
過去問はただ解くだけでは十分ではありません。以下のようなステップを意識して取り組むと効果的です。
- 苦手分野の抽出
赤本を解く際には、単にスコアを意識するのではなく、自分の弱点を洗い出すことを目的としましょう。解けなかった問題や理解が曖昧だった問題を記録し、それをもとに復習と基礎の見直しを行います。過去問学習の真髄は、苦手な単元を見つけ、それを克服することにあります。 - 基礎に立ち返る
過去問で見つけた苦手分野は、基礎教材や参考書に立ち戻って再度学習することが肝心です。難しい問題を解くことばかりに集中しては、基礎が疎かになり得点力の向上につながりません。基本を確実に身につけることが、合格点に到達する最短ルートです。 - 解いた後の復習を徹底する
問題を解いた後は、その解答を見直し、自分がどのようなミスを犯したのか、なぜ解けなかったのかを分析しましょう。覚えたはずの知識が抜けていなかったかを確認し、解法をノートにまとめると、より記憶に定着します。同じ問題は出ないとはいえ過去問ができなければその大学に受かるはずもありません。しっかり復習しましょう。
過去問に取り組む年度数
どれだけの年度分の過去問に取り組むべきかは志望校の特徴によって異なります。以下に場合別で説明します。
国公立大学(共通テスト重視型)
このタイプの大学では、1年分を解いて出題傾向を掴んだら、共通テスト対策を優先しましょう。共通テストで高得点を取ることが合否に大きく影響するため、過去問演習は共通テストの準備と並行して進めることが重要です。共通テストはセンター試験よりもはるかに共通テスト用の対策が必須です。共通テストができれば私立もひっかけられるかもしれません。対策して損はないでしょう。
国公立大学(二次試験重視型)
共通テスト対策も重要ですが、二次試験で高得点を狙うために過去問演習に時間を多く割くべきです。問題を一問一問時間をかけて理解し、特定の出題パターンに慣れておくことが肝要です。必要に応じて、類似形式の大学の過去問にも取り組むと良いでしょう。共通テストは足切りに合わないくらいの点数を意識しましょう。
私立大学(複数校受験予定)
私立大学では大学ごとに問題の出題傾向や形式が大きく異なるため、すべての大学の過去問をしっかり解くのは難しいかもしれません。まずは、受験予定の大学の傾向を把握し、重点的に演習する大学を絞りましょう。基本的な問題を出題する大学を優先し、基礎力をつけることが複数大学に対応できる鍵です。ここでは共通テストはやらなくても構いません。学校から共通テストを受けろと言われている人も多いかと思いますが医学部は共通テスト後すぐに私立の試験が始まります。無意味な疲弊にならないようにしてください。
11月の学習ポイント
11月は過去問を用いた演習に本格的に取り組む時期です。偏差値の近い他大学の過去問に触れることで、問題演習の幅を広げてください。これにより、様々な視点での思考力が養われ、より多角的な知識が身につきます。
ただし、過去問を解き直す際に時間をかけすぎないように注意が必要です。苦手分野を克服するための時間を計画的に割り振り、全体のバランスを見ながら学習を進めましょう。
最後に
11月からの受験勉強は、基本を疎かにせず過去問を最大限に活用し、苦手単元の克服を意識して進めましょう。基礎が固まった状態で過去問を解くことで、本番に必要な得点力を養うことができます。自分の学習方法を見直し、必要であれば計画を修正しながら進めることが、合格への近道です。