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医学部受験で避けて通れない「面接試験」──その必要性と対策
医学部受験では、学力試験に加えて「面接試験」がかならず実施されます。この面接試験は、学力以外の適性や医師に必要なコミュニケーション能力が問われるため、多くの受験生にとって不安要素となることが多いです。この記事では、医学部の入試スケジュールや面接の必要性、面接を避けることができない理由について解説し、効果的な対策法も紹介します。
面接試験は避けられるのか?
「面接のない医学部はあるのか?」という疑問を抱く方もいるでしょう。2024年現在、日本国内の国公立および私立大学の医学部で面接試験を課さない入試は存在しません。これは過去に遡っても例外ではなく、例えば東京大学の理科三類では、2007年から2017年まで面接を行っていなかったものの、現在は全ての医学部が面接を実施しています。九州大学でも2020年に面接が実施され今ではどこの大学も面接なしでは入れません。
また、新型コロナウイルスの影響で2021年には一時的に面接を中止した大学もありましたが、感染症対策の進展と共に面接は復活しました。将来的にも、面接試験が中止される可能性は低いと見られています。
国公立大学医学部の入試スケジュールと面接試験
一般入試
国公立大学の一般入試は共通テストから始まり、1月第2~3週目の土・日に実施されます。その後、各大学で個別試験が2月末日に行われ、2日間または3日間のスケジュールの中で学力試面接が組み込まれます。多くの大学では、最終日に面接試験が行われることが一般的です。
推薦入試
推薦入試の時期は大学ごとに異なり、10月下旬から2月上旬まで幅広く設定されています。書類審査、小論文、面接、共通テストの結果を総合して評価する大学が多く、面接は小論文と同じ日に行われることが一般的です。面接は11月から12月上旬に実施されるケースが多いです。
私立大学医学部の入試と面接試験
私立大学の医学部入試も、1月中旬から2月中旬にかけて1次試験が行われ、その後の2月上旬から3月上旬にかけて2次試験として面接が実施されます。試験日程や方式は大学によって異なるため、受験生は事前に詳細を確認することが重要です。また2次試験の日程を自分で選べない大学も多いため試験日程の重複を避けるようにしなければなりません。
なぜ医学部では面接が必須なのか?
医師としての意志と動機を確認するため
医師は社会的に重要な役割を担う職業です。患者を救いたいという強い意志や、病気と闘う人を支える使命感がなければ、医師としての道は険しいものになります。面接は受験生が本当に医師になりたいと考えているのか、その理由や動機を確認する場として機能します。受験生がこの点を明確に示せなければ、入学後のモチベーション低下や単位の取得困難果ては留年につながりかねません。医学部はその安定性と収益性から医師になりたいわけではない人も多く志望します。そこの見極めが必要と思われているわけです。
学び続ける意志を見極めるため
医学部での6年間の学びやその後の研修は、受験勉強以上に厳しく専門的です。面接では、その過程に挑戦する意志や適性があるかを評価されます。大学はアドミッションポリシーに基づき、多様な学習環境を提供していますが、それを理解し、入学後に積極的に学びに取り組む姿勢があるかどうかを見極める必要があるのです。
人間性、協調性、コミュニケーション能力の確認
医師は患者や他の医療スタッフと常に接する仕事です。したがって、人間性や協調性、そして患者との信頼関係を築くためのコミュニケーション能力が不可欠です。特に患者とひとくくりにいっても様々な人がいるわけですからどんな人に対しても分け隔てなく接することができるかをみられています。面接は受験生が持つこれらの素質を見抜くための重要な過程といえるわけです。研究医であっても、チームワークを必要とする場面が多く、こうした能力は学問以上に大切です。
面接対策の重要性と準備
医学部受験の面接では一般には馴染みの薄い医療倫理に関するテーマが出題されることもあります。これらは事前知識がないと回答が難しくなるため、ニュースや新聞を通じて時事問題を把握することが必要です。
また、面接対策本を利用して想定質問を確認することも有効です。効率よく学習を進めるために、自分に合った参考書を探し、準備を整えておくことをお勧めします。
まとめ
医学部の面接試験は、単なる形式ではなく、医師に必要な適性や人間性を評価する重要なプロセスです。学力試験の結果だけでは測れない、医師としての資質を持った人材を見極めるためのものです。医師として活躍するためには、知識や技術だけでなく、患者に寄り添い、チームで協力しながら問題解決を図る力が求められます。受験生は面接対策にもしっかりと時間を割き、志望理由や自己の適性を明確にアピールできる準備をすることが大切です。