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医学部受験対策【新課程】共通テスト数学I・Aおよび数学II・B・Cの対策方法
国公立医学部受験生は共通テストは避けては通れません。共通テストの数学で高得点を目指すには、限られた試験時間内で効率よく問題を解くための時間配分が重要です。本記事では、数学I・Aおよび数学II・B・Cの試験時間70分を有効活用するための具体的な時間配分案と、科目ごとの特徴や対策方法を解説します。
数学I・A(70分)時間配分のポイント
配点と大問構成をもとに計画を立てる
数I・Aでは、大問1・大問2がそれぞれ30点と高配点です。そのため、配点割合に基づいて試験時間の約60%をこれらに割り当てるのが妥当です。大問3以降は選択問題のため、残りの時間を2問に均等配分します。
時間配分例
大問 | 内容 | 割当時間 | ポイント |
1 | 数と式/図形と計量 | 約20分 | 基本問題が多いため完答を目指す |
2 | データの分析/二次関数 | 約20分 | 新課程では仮説検定の理解がカギ |
3 | 図形の性質 | 約15分 | 定理・公式を正確に活用する |
4 | 場合の数と確率 | 約15
分 |
新課程で期待値も追加、条件理解が重要 |
数学II・B・C(70分)時間配分のポイント
選択問題と配点を考慮する
数II・B・Cの試験では、必答問題の大問1~3に加え、大問4~7から3問を選択する形式です。必答問題はそれぞれ10~15分を目安に、選択問題では自分の得意分野を考慮して時間配分を調整しましょう。
時間配分例
大問 | 内容 | 割当時間 | ポイント |
1 | 三角関数/図形と方程式 | 約10分 | 基本公式の使いこなしが鍵 |
2 | 指数・対数関数 | 約10分 | 真数条件・底の条件に注意 |
3 | 微分・積分の考え | 約15分 | 計算量が多い、ミスなく迅速な対応が求められる |
選択 | 数列 | 約10分 | 漸化式の構築力が重要 |
選択 | 確率分布と統計的推測 | 約10分 | 仮説検定の理解が必要 |
選択 | ベクトル | 約10分 | 空間ベクトルの扱いに慣れる |
選択 | 複素数平面 | 約10分 | 24年から新たに出題されるようになる単元 計算量が少ない分基礎的な理解を問う問題が多くなる可能性がある |
新課程における変更点と注意事項
数学I・Aの変更点
- 選択問題の廃止(数学A)
全問必答となったため、出題範囲全体を万遍なく対策する必要があります。 - 新たな単元の追加
- 仮説検定(数学I「データの分析」)
用語の理解がカギとなる。 - 期待値(数学A「場合の数と確率」)
数学Bで扱われていた内容が数学Aに移行。
- 仮説検定(数学I「データの分析」)
- 問題文の増加
実生活に関連した設問が多くなり、読解力が試される。
数学II・B・Cの変更点
- 数学Cの復活
- 「ベクトル」「複素数平面」が出題範囲に。特に「回転移動」や「ド・モアブルの定理」が重要。
- 選択問題の出題項目変更
文系・理系問わず新課程で統計的な推測や複素数平面の学習が求められる。 - 試験時間延長(60分→70分)
問題数が増加しているため、時間配分がさらに重要。
効率的な試験対策のポイント
1. 得意・不得意に基づく時間配分の調整
配点だけでなく、自分の得意分野・不得意分野に基づいて調整するのが重要です。模擬試験などを通じて、各問題にかかる時間を把握しましょう。
2. 各大問の最終問題に注意
大問の後半ほど難易度が高い傾向にあります。時間がかかりそうな問題には固執せず、割り切って次の問題に進む勇気も必要です。
解ける問題を時間切れで解き逃すことが一番やってはいけません。いったん飛ばして時間があればまた考えてください。
3. 誘導を活用する
共通テストでは、問題の誘導をヒントに解法を組み立てることが求められる場面が多くあります。設問文をしっかり読み、誘導を活かした解答を心がけましょう。
国公立医学部受験生の心構え
- 見直し時間を確保
試験終了10分前には全体の見直しに入り、ケアレスミスを防ぎましょう。医学部受験生は共通テストで高得点が求められます。
計算ミスはできません。 - 問題文を正確に把握
特に新課程の問題では条件設定が複雑になっているため、重要な情報を見落とさない読解力が求められます。 - 年度別の難易度は関係ない
毎年共通テスト後に今年のテストは難化した易化したと話題になります。しかし国公立医学部というハイレベル受験校を受ける人たちには関係ありません。どんな問題が出ても9割は必要です。なぜならトップ層はどんな問題が来ても9割はとるからです。下位ランクの国公立では共通テストの難易度によって最低点が変動しますが旧帝や国公立医学部を受ける以上は試験の難易度に関わらず安定して9割、最低8割は必要と思ってください
共通テスト数学で成功するためには、効率的な時間配分と、確実な基礎力の両方が欠かせません。新課程への対応も含め、早めの対策を心がけましょう。模擬試験や過去問を活用し、実践的な力を養うことが合格への近道です。