【医学部受験専門個別指導塾 東京都世田谷渋谷予備校 医進塾プレメディスタ オンライン授業対応】
多浪生における受験の課題と克服の方法
医学部受験において多浪を重ねることは珍しいことではありません。しかし、多浪生が合格への道を切り拓くためには、自分自身を見つめ直し、適切な戦略を立てることが不可欠です。本記事では、多浪生に共通する特徴とその解決策、また多浪が及ぼす医学部受験への影響について詳述します。
多浪の特徴と自己分析の重要性
多浪生には、現役生や一浪生に比べ、いくつかの共通する課題があります。それを理解し、改善することが合格への第一歩です。厳しい言葉もあるかもしれませんが多郎していることに対しては必ず原因があります。そこをつぶせなければ何浪もします。医学部はFランはありません。それどころか最低でも偏差値60を超え理系でMARCHや四工大に受かる実力があったとしてもその程度では滑り止めにすら受からないという現実があります。5浪、6浪、…10浪、冗談ではありません。現実として起きていることなのです。
1. 受験生としての意識の欠如
多浪生の中には、受験勉強に対する意識が薄いまま時間を費やしてしまう人がいます。勉強に対する集中力を欠き、無意識にそのうちスイッチが入ると未来の自分に期待することで行動が先延ばしになるのです。浪人生は現役生と比べて時間がある分、気を緩めやすい環境にあります。しかし、この余裕は諸刃の剣です。のんびり構えているうちに、同じ過ちを繰り返してしまいます。通常の学部では浪人生自体が少ないです。つまり一浪の時点でかなりの危機感があります。しかし医学部はまわりも2浪、3浪は当たり前。そのせいか浪人しても馬力が足りない受験生が多くいます。
対策: 自分が志望校に合格したい理由を改めて考え、受験の動機を再確認しましょう。また、日々の勉強に具体的な目標を設定することが重要です。今年だめなら来年…という考えは捨ててください。家が裕福でとか私立ならどこでもいいと言われたからどっか受かる。なんて考えは今すぐ捨ててください。今年だめなら人生終わる…くらいの鬼気迫る勢いが必要ですよ。
2. 自分の実力・現状を把握していない
多浪生の中には、自分の実力を過大評価したり、逆に過小評価したりするケースがあります。受験では、自分の苦手分野を明確にし、徹底的に克服することが重要です。しかし、多浪生の中には、「なんとなくできた気がする」と錯覚し、深い理解に至らないまま次の段階へ進む人が少なくありません。とくに現役生と差がある春先に模試の結果だけ勘違いをして慢心し気づけば受験時に伸びていないなんてこともあります。
また、春先に志望校を変更し、難易度の高い大学を目指す人もいますが、これは非常にリスクの高い選択です。もとの志望校に合格できなかった理由を振り返らずに新しい目標を設定しても、同じ課題に直面する可能性が高いからです。
対策: 模擬試験や過去問の結果をもとに、客観的に自分の学力を把握しましょう。また、現実的な目標を設定し、まずは基礎を徹底的に固めることが重要です。医学部を目指す場合、基礎が不安定なままでは現役生に負ける可能性が高いため、初心に立ち返る姿勢が求められます。
3. 責任転嫁の傾向
「○○塾の先生の教え方が悪い」「教材が自分に合わない」「学校が医学部受験に理解がなかった」「周りに医学部に行く人がいない」「親が協力的じゃない」「浪人に対して陰口を言われてモチベーションが下がる」など、他人や環境に責任を押し付ける態度は、多浪生が陥りやすい問題の一つです。このような思考に陥ると、改善のための行動が遅れ、結果的に合格への道が遠のきます。
対策: 他人のせいにしてはいけません。悪いのはあなたです。「どうすれば状況を改善できるか」を考える癖をつけましょう。たとえば、授業がわかりにくい場合でも、自分なりに補足資料を探したり、他の学習方法を試すといった工夫をすることが重要です。
多浪が及ぼす医学部受験への影響
医学部受験において、多浪生は現役生や一浪生に比べて不利な立場に置かれることがあります。以下では、その主な理由を解説します。
なぜ過去には公然と浪人生に減点がされたのかその理由を振り返ります。
1. 学力が多浪生は劣っているという医学部側の見解
多浪生は、基礎学力の欠如や学習に対する集中力の低さを懸念されることがあります。これにより、大学側が進級や国家試験への対応力を疑問視することがあります。医学部側が現役でそこそこの点を取る子の方が浪人して点数だけとる子より国家試験に受かりやすいと判断している(もしくはそういったデータがある)ためです。
2. 入学後のモチベーション低下
医学部受験が目的化してしまい、いざ合格すると目標を失うケースもあります。この結果、入学後に真面目に勉強しなくなり、留年する確率が高まるのです。本来は医者になりたいから医学部を目指していたのにあまりに熾烈な受験戦争で医学部合格がゴールになってしまう浪人生が多くいます。医学部は入学後もとてつもない勉強を強いられます。結局そこについてこれずに放校するような生徒ばかりになってしまうと医学部側も困ってしまうわけです。
3. 客観的なデータに基づく不利な立場
事実、古いですが昭和58年の旭川医科大学の研究では、多浪生の留年率が高い傾向が指摘されています。このようなデータは現在の選考にも影響を及ぼしている可能性があります。諦めの悪さや粘り強さを評価される一方で過去にはデータで定量的に表されてしまったこともあるため医学部側も消極的になっているところがあるのです。
どこまで浪人を続けるべきか
多浪生が最も気にするのは「自分はあと何年頑張れるのか」という点でしょう。一般的には、3浪目までが学力の伸びを期待できる限界とされています。4浪目以降になるとモチベーションの維持が難しくなり、精神的な負担も増大します。また前述の理由から医学部だとしても多浪は避けましょう。今年で決めきる。その覚悟を持ちましょう。
多浪生へのメッセージ
多浪は決して珍しいことではありませんが、自己分析を怠ると失敗を繰り返す可能性が高まります。自分の足元を見つめ直し、課題を一つずつ解決していくことが、最短で合格する道です。特に医学部を目指す多浪生は、現役生との差を埋めるために、基礎を重視しつつ、柔軟な思考と行動力を持つことが求められます。
合格までの道のりは決して平坦ではありませんが、現在が学力のピークと考え、努力を積み重ねることで未来への可能性を広げていきましょう。