2024.12.15

医学部受験の出願テクニック:二次試験があり過密日程な医学部

医学部合格の可能性を高める出願戦略:併願と準備のテクニック

医学部受験は、他の学部に比べて出願戦略が特に重要です。二次試験があるため日程がシビアです。さらに学校によって日程を選べたり大学側が勝手に日程を決めたりします。そのため試験日程の調整や書類準備、出願タイミングによる影響など、合否を左右するポイントが多岐にわたります。本記事では、医学部受験において少しでも合格の可能性を高めるための出願戦略や注意点を詳しく解説します。


医学部受験における特有の課題

限られた試験期間と試験日程の重複

医学部の入試は、多くの大学が1月中旬から3月初旬に集中して実施します。そのため、試験日程の重複が避けられず、どの大学を受験するか選択を迫られるケースが少なくありません。特に、志望度が同じくらいの医学部同士で日程が重なる場合、慎重な選択が求められます。

試験日程調整のポイント

  • 志望順位を明確化
    各大学の志望度を事前に整理し、第一志望に優先的に集中できる日程を確保します。
  • 情報収集を徹底
    大学ごとの一次試験や二次試験の日程を詳細に確認し、無理のないスケジュールを作成します。
  • 複数日程を活用
    二次試験が複数日ある大学では、希望する日を選べる場合や出願順で日程が割り振られる場合があるため、柔軟な計画が必要です。

書類作成の重要性:出願書類が合否を分ける理由

志望理由書・自己推薦書の準備

医学部受験では、大学ごとに志望理由書自己推薦書の提出が求められることがあります。特に、総合型選抜地域枠選抜ではこれらの書類が選考基準に含まれるため、精度の高い作成が不可欠です。

作成のポイント

  1. 内容の一貫性を重視
    志望理由書と面接内容に矛盾がないようにしましょう。面接では書類に基づいた質問がなされるため、回答と書類内容が一致していることが大切です。
  2. 複数回の添削を依頼
    自分一人で完璧な文章を作るのは難しいため、家族や教師にチェックを依頼してください。誤字脱字や内容の薄さを修正することで、質の高い書類に仕上がります。
  3. 各大学の特色を反映
    医学部の教育方針やカリキュラムを事前に調べ、それに合わせた志望動機を明確に記載します。

書類提出後の面接対策

提出した書類は、二次試験の面接で参考資料として使用される場合があります。書類の内容を基に具体的な質問がされるため、以下の準備を行いましょう:

  • 提出した書類を熟読し、記載内容について自信を持って説明できるようにする。
  • 志望理由や将来の目標を、自分の言葉でわかりやすく伝える練習をする。

出願時のタイミング:受験番号と日程調整の関係

出願の早さが影響する大学

大学によっては、出願順に受験番号を付与し、二次試験の日程が決まる場合があります。以下のようなケースでは、出願のタイミングが重要になります。

早い受験番号を得るメリット

  • 集合時間が早めに設定され、待ち時間を短縮できる。
  • 二次試験の日程が複数日ある場合、初日に割り振られる可能性が高い。

早い方が誠意を見せられる…?

都市伝説的に早い番号の方が意欲が高いとして一昔前は人気がありました。しかし昨今は医学部受験は不正に対して厳格であるため番号云々で合否は決まりません。都市伝説です。

早い受験番号を得る方法

  1. 募集開始日の前日に投函
    出願書類を募集開始日前日に郵便局から発送します。
  2. 開始日当日に郵便局から直接発送
    大学所在地の郵便局から直接発送することで、より早い受領が期待できます。

遅い受験番号を希望する場合

  • 締切日直前に書類を発送することで、受験番号を後方にすることが可能です。
  • 二次試験の日程が複数日ある場合二日目にしたい場合に有効(ただしこれは運にすぎません。たまたま自分より前に出した人が多く落ちれば初日になってしまうでしょうし、大学側も選定方法を公開していない場合もあるのでランダムで初日になってしまう可能性もあります。)
  • 締切日当日に入試課へ直接書類を持参するのも一つの手段です。(大学によって持参不可もあるので注意してください)

注意点

  • 必着か消印有効かを事前に確認し、遅延がないように十分な余裕を持って対応する。
  • 出願方法がインターネットの大学(杏林、東海、帝京など)では、書類提出に関する手間が省けます。

併願校選択のテクニック

願書の取り寄せと追加出願

戦略的な併願校選びのためには、出願可能性のある大学の願書を早めに取り寄せることが大切です。特に、出願締切ギリギリで追加出願を検討する場合、事前準備が欠かせません。

注意点

  • 不安であれば書類の書き損じに備え、同じ大学の願書を2部取り寄せるのも〇。(基本的には二重線でなおせば問題ない)
  • インターネット出願の大学では書き損じのリスクがないため、特別な準備は不要。

私立と国公立の出願費用

  • 私立大学:願書代は1,600円前後(昭和大学や産業医科大学は無料)。
  • 国公立大学:送料のみで、費用は250円程度。

試験直前期に押さえるべきポイント

二次試験の日程調整

私立大学では、連日の試験が避けられません。効率よく受験するために、試験間の移動時間や体力面の配慮も必要です。

会場が自分の地元にもあるのかないのかよく確認しましょう。


まとめ:医学部出願で成功をつかむために

医学部の受験は、戦略的なスケジュール管理と丁寧な準備が必要です。試験日程の調整や書類作成の質を高めることで、合格の可能性を最大限に引き上げましょう。大学ごとの出願方法や試験の特色を十分に把握し、計画的に行動することが合格への近道です。

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