北里大学医学部 志望理由書と面接票作成ガイド
北里大学医学部の受験には、志望理由書および「入学志願者面接票」の提出が求められます。これらは、志願者の個性や志望動機を大学側に伝える重要な資料です。本記事では、これらの書類作成におけるポイントや注意点を具体的に解説し、説得力のある文章を作成する方法を提案します。
志望理由書と面接票の目的と概要
北里大学医学部では、志望理由書や面接票を通じて「北里大学を志望する動機」と「自分が誇れること」を伝えることが求められます。この書類は、学校推薦型選抜・一般選抜・学士入学者選抜のすべてで必要となります。
主な記載項目
- 本学志望の動機
「なぜ北里大学医学部を選んだのか」を具体的に述べる内容。 - 自分が誇れること
学業以外の活動で特筆すべき経験や成果を具体的に記載する。
書類には罫線が引かれていますが、字数制限はありません。ただし、簡潔かつ論理的な構成が求められます。
志望理由書の作成方法
1. 「本学志望の動機」の書き方
北里大学医学部を志望する理由を具体的に述べることが求められます。注意点として、志望理由書には医師志望の動機だけを書いてはいけません。大学固有の特徴や、自分の将来像と結びつけた「北里大学ならではの志望理由」を明確に伝える必要があります。
【記載のポイント】
- 北里大学の特色を調べる
大学のホームページやパンフレットを詳しく確認し、以下のような点に着目します。- 独自の教育カリキュラム(実習制度や留学プログラムなど)
- チーム医療の重視
- 先端的な研究施設や環境
- 歴史と理念(北里柴三郎博士の功績や大学の使命)
- 複数の理由を挙げる
志望理由は1つだけではなく、2~3つを挙げて記載すると説得力が増します。それらの理由が北里大学特有のものであるほど、効果的です。
【具体例】
- チーム医療への共感
「北里大学が推進する『チーム医療』の理念に共感しています。私は高校時代、部活動の中でリーダーとしてチーム全体の協力を重視して取り組んできました。この経験から、医療現場でもさまざまな職種の専門家が協力し、患者さんに最善のケアを提供するチーム医療が重要であると考えています。」 - 教育環境の魅力
「北里大学では、基礎医学と臨床医学を有機的に学べるカリキュラムが提供されており、学問を深く理解しながら実践的なスキルを磨ける点に魅力を感じました。」 - 大学の理念との一致
「北里柴三郎博士の『命に対する畏敬の念』という理念に強く共感し、その考えを基盤とした教育を受けたいと考えています。」
以前紹介した北里柴三郎についてのブログ内容も参考になると思います。今年新札として使われた話題の人なわけですから北里を受けるならば知識を最低限入れておきましょう。北里柴三郎博士の名を冠した大学で今年お札にもなり話題沸騰なのに北里柴三郎のことはよく知りません…ではお話になりません。私は社会情勢には興味ありませんしお勉強しかできませんと自己紹介してるようなもの。
付け焼刃でアドミッションポリシーをつらつら並べるよりよほど効果的です。
- 自己の経験と結びつける
自分の経験や価値観を通じて北里大学を志望する理由を語ることで、より説得力のある内容に仕上がります。
2. 「自分が誇れること」の書き方
この欄では、自分がこれまで力を入れてきた活動や達成した成果を具体的に記載します。北里大学が求める学生像に沿った内容を意識することが重要です。
【記載のポイント】
- 具体的なエピソードを述べる
以下のような内容を盛り込むと効果的です。- 部活動やリーダー経験(例:キャプテンとしての活動)
- 地域活動やボランティア活動
- 長期にわたる趣味や特技を通じて得たスキル
- 資格や検定の取得
- あくまで例です。嘘を書いて盛らないように。ないならないで違うことを探してください。
- 北里大学のアドミッション・ポリシーと関連付ける
北里大学医学部は、「思いやりを持ち、命を大切にする心」「良好なコミュニケーション能力を持つ人材」を求めています。この観点から、自分の活動がどのように大学の求める人物像に合致するかを述べるとよいでしょう。
【具体例】
- 部活動でのリーダー経験
「高校時代、バスケットボール部のキャプテンを務めました。チームの士気を高め、目標達成に向けて協力する大切さを学びました。この経験を活かし、将来の医療現場でもチーム医療の一員として活躍したいと考えています。」 - ボランティア活動
「地域の高齢者施設でボランティア活動を続ける中で、患者さんやその家族とのコミュニケーションの大切さを学びました。この経験は、患者中心の医療を実践するための基盤になっています。」 - 趣味や特技の習得
「幼少期からピアノを続け、コンクールでの入賞経験があります。長年の努力を通じて集中力や忍耐力を身に付けました。これらのスキルは、医学を学ぶうえでも役立つと考えています。」
ただしこういったことを書くと面接でどのように医学につながるのか聞かれます。当然ですね。しっかりそこまで用意しておきましょう。ただのあなたの自己紹介なんて大学は興味ありません。
書類作成時の注意点
- 第三者の目で確認する
志望理由書や面接票が完成したら、第三者(教師や家族)に内容を確認してもらいましょう。誤字脱字だけでなく、論理的に矛盾がないか、説明が過不足なくできているかをチェックすることが重要です。時々恥ずかしいといった理由で見せずに提出する人がいます。そんなことで大学に落ちる方が恥ずかしいです。聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥ですよ。 - 自分らしさを忘れない
書類の内容は、あくまで自分自身の経験や価値観に基づいたものである必要があります。面接で深掘りされた際に、自信を持って回答できる内容に仕上げましょう。 - 簡潔かつ具体的に記載する
長すぎる文章は読みにくいため、簡潔に要点をまとめつつ、具体的なエピソードを記載することが大切です。
面接対策と書類活用
北里大学の二次試験では面接が重要視されます。志望理由書や面接票の内容が、面接での質問の基礎となるため、十分な準備が必要です。
面接準備のポイント
- 提出書類をコピーして保管する
面接練習時には、提出書類をもとに質問を想定し、第三者に面接官役をお願いして練習を繰り返しましょう。 - 想定質問に備える
志望理由書や面接票に記載した内容から派生する質問(例:なぜその経験を選んだのか、困難だった点は何か)に対応できるよう、自己分析を深めておきましょう。
まとめ
北里大学医学部の志望理由書と面接票は、大学側に自分の適性や意欲を伝える重要なツールです。大学の特徴を深く理解し、それと自分の経験や価値観を結びつけて説得力のある内容を作成しましょう。また、作成後は十分な確認と面接対策を行い、自信を持って本番に臨んでください。