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金沢医科大学一般入試(一般選抜)前期の入試概要
金沢医科大学医学部の一般前期入試は、試験日が2日間設定されており、受験生はどちらか1日のみ受験することも、両日受験することも可能です。この制度の特徴は、2日間受験した場合、各日程の学科試験の合計点が高い方を採用する点であり、帝京大学と同様の方式が採用されています。
金沢医科大学の入試制度には、一般選抜(前期・後期)、学校推薦型選抜、総合型選抜など複数の形式がありますが、ここでは一般選抜(前期)について詳しく解説します。
試験の概要と選考プロセス
第1次選抜(筆記試験)
第1次選抜では、以下の科目の筆記試験が課されます。
科目 | 配点 |
---|---|
英語 | 100点 |
数学 | 100点 |
理科(2科目) | 150点 |
英語・数学・理科の試験はすべてマーク式となっており、記述式の解答は求められません。出題内容は標準的なレベルであり、時間内に素早く正確に解答する力が求められます。論述対策は不要ですが、計算力や情報処理力が必要となるため、過去問を活用した対策が有効です。
第2次選抜(小論文・面接)
第1次選抜を通過した受験生は、第2次選抜として**小論文とグループ面接(集団討論)**を受験します。
試験内容 | 配点 |
小論文 | 60点 |
面接(グループ討論) | 110点 |
特に面接試験の配点が高いため、医療に関する時事問題や自己表現の練習が重要となります。
入試の特徴と対策
1. 2日間の試験制度と有利・不利の調整
金沢医科大学では、2日間の試験における有利・不利をなくすため、合否判定を標準偏差を用いて標準化した点数(偏差値)で行う方式を採用しています。そのため、どちらか1日を受験する場合でも、公平な評価が受けられます。その点は標準化しない帝京よりも良心的です。試験会場も本キャンパスでしか行わない帝京と違い、本学:金沢医科大学、東京:東京流通センター、大阪:大阪アカデミア、名古屋:TKPガーデンシティPREMIUM名古屋駅前、福岡:福岡ガーデンパレスと各主要土地で実施されるため良心的です。
また、2日間受験した場合は、標準化された点数のうち合計点が高い方を最終判定に採用します。日程の重なる北里や二次で日程が重ならかった場合は可能であれば両日受験するのが有利と言えます。
2. 試験時間の管理が重要
試験時間は比較的短く設定されており、特に理科は2科目で90分の試験時間となっています。
科目 | 試験時間 |
英語 | 60分 |
数学 | 60分 |
理科(2科目) | 90分 |
理科の試験では1科目あたり約45分で解く必要があるため、どの科目から取り組むか、時間配分をどうするかを事前に決めておくことが大切です。
3. 英語の出題傾向と対策
2022年度入試から英語の大問が4題から3題に変更され、すべて長文読解形式となりました。
出題内容には、以下のような問題が含まれます。
- 内容真偽問題
- 空所補充(語句)
- 同意表現の選択
- 代名詞の指示対象の特定
- 動詞の用法識別
- 発音・アクセント問題
問題文はすべて英語で書かれているため、英文を読むスピードと精読力が求められます。また、図や表を含む問題も多いため、情報処理能力を高めておくことがポイントです。
4. 数学の出題傾向と対策
数学は大問4題の誘導形式の問題構成であり、典型問題を速く正確に解く力が求められます。
過去8年間で「確率」が毎年出題されており、確率と図形、または他の単元が融合した問題が頻出です。
数学の攻略ポイント:
- 確率の基礎を固め、融合問題にも対応できるようにする。
- 誘導に沿って解答を進める練習をする。
- 図を描いて考えることで、複雑な問題をシンプルに解く力を養う。
5. 後期試験の特徴
一般選抜の後期試験は、第1次選抜で課される科目が英語と数学のみであり、理科が不要となっています。
科目 | 配点 |
英語 | 100点 |
数学 | 100点 |
また、数学の試験範囲が**数学I・A・II・B(数列)・C(ベクトル)**と限定されている点も特徴的です。
理科が課されないため、再受験生や文系からの医学部志望者にとって受験しやすい形式となっています。
後期での一発逆転を狙うならば金沢医科です。
まとめ
金沢医科大学一般選抜(前期)は、2日間の試験制度や標準化された合否判定方式が特徴的です。試験科目は標準的な難易度ですが、試験時間が短いため、スピーディーな解答力が求められます。
【戦略的な受験対策】
- 可能であれば両日受験することで合格の可能性を高める。
- 英語は長文読解が中心のため、速読力と精読力を鍛える。
- 数学は確率と図形の融合問題を重点的に対策する。
- 理科は試験時間の配分を意識し、時間内に解き切る練習を行う。
- 後期試験は理科が不要なので、文系出身者や再受験生、勉強が追い付いていない現役生にもチャンスがある。
適切な対策を講じることで、金沢医科大学医学部の合格を勝ち取る可能性を高めることができます。