【特殊】自治医科大学医学部の面接対策ガイド
1. はじめに
自治医科大学医学部の面接は、地域医療に対する適性や意識を重視する内容になっています。面接は複数回実施され、個人面接に加えて集団討論も含まれるため、十分な対策が必要です。本記事では、自治医科大学医学部の面接形式や特徴、効果的な準備方法について詳しく解説します。
2. 面接の基本情報
1次試験:個人面接
- 形式:受験生1人に対し面接官6~7人
- 時間:15分程度
- 特徴:志望動機や地域医療への関心を中心に質問
2次試験:集団討論
- 形式:受験生6人に対し面接官3人
- 時間:20~40分(場合によってはそれ以上)
- 特徴:テーマに基づきグループで議論し、協調性や論理的思考を評価
2次試験:個人面接
- 形式:受験生1人に対し面接官3人
- 時間:10~20分
- 特徴:1次試験での内容を踏まえた掘り下げた質問がされる
3. 面接の流れと特徴
① 1次試験の個人面接
- 実施場所:各都道府県の県庁
- 面接官:自治体職員
- 主な質問内容:
- 志望動機
- 面接シートに記載した内容の確認
- 地域医療への意識や貢献意欲
- 出身地の医療課題や解決策について
② 2次試験の集団討論
- 実施場所:自治医科大学
- 討論テーマの例:
- 地域医療を活性化させるためには?
- へき地医療の課題とその解決策
- ペットや実験用動物の倫理的問題
- 評価ポイント:
- 協調性とリーダーシップ
- 論理的思考力
- 積極的な発言と適切な聞く姿勢
③ 2次試験の個人面接
- 面接官:大学教員
- 主な質問内容:
- 1次試験の面接内容の深掘り
- 自治医科大学の特徴や制度への理解
- 地域医療で働く覚悟があるか
- 学生寮での生活に適応できるか
4. 面接対策のポイント
① 地域医療への理解を深める
- 自治医科大学は、地域医療やへき地医療に貢献する医師を育成する目的で設立された大学です。そのため、地域医療の課題や改善策に関する質問は高確率で出されます。
- 対策方法:
- 出身都道府県の医療状況を調査する
- へき地医療に関するニュースや統計をチェックする
- 実際に地域医療で働く医師の話を聞く機会を持つ
② 1次試験の個人面接に備える
- 面接シートの内容と一致する回答を用意する
- 志望動機や医師としての将来像を明確に伝えられるようにする
- 面接官は自治体職員であるため、地域への貢献意識をしっかりアピールする
③ 2次試験の集団討論対策
- 集団討論では、議論を円滑に進める能力が求められます。
- 協調性を持ちつつも自分の意見を相手に伝えられる能力が必要です。
- 対策方法:
- 他者の意見を尊重しつつ、適切なタイミングで発言する
- 話しすぎず、他の受験生とのバランスを取る
- テーマについて事前に考え、自分なりの意見を整理しておく
④ 2次試験の個人面接に備える
- 自治医科大学の特徴を理解し、志望理由と結びつけて説明する
- 学生寮での生活に適応できるかを問われるため、問題なく順応できることをアピールする
- 面接官は1次試験の面接内容を把握しているため、矛盾のない回答を心がける。その場しのぎ的な発言をしないように
5. 面接の雰囲気と心構え
① 面接官の人数が多いことに慣れておく
- 1次試験の面接では面接官6~7人に対し受験生1人という構成になるため、圧倒されないよう事前にシミュレーションを行う
- ただし自治体による実施のため当然県によって差がありあまり参考にならない。
- 2次試験の個人面接はやや厳格な雰囲気になることもあるが、冷静に対応することが大切
② 落ち着いて意見を述べる
- 2次試験の集団討論では、意見を適切に伝え、他の受験生との協調性を示すことが重要
- 自分の考えを簡潔に伝えられるように練習する
③ 問題意識を持ち、積極的に発言する
- 地域医療に関する具体的なアイデアを考えておくことで、突っ込んだ質問にも対応しやすくなる
- 実際の医療現場の事例を交えながら、リアルな視点で話せると評価が高まる
6. まとめ
自治医科大学医学部の面接は、一般的な医学部の面接とは異なり、地域医療への意識や適性が特に重視されます。そのため、
- 地域医療やへき地医療の知識を深める
- 1次試験と2次試験の個人面接対策を徹底する
- 集団討論での協調性と発言力を磨く
といった対策を万全に行うことが合格への鍵となります。自治医科大学で学ぶ意義を明確にし、面接で自信を持って自分の考えを伝えられるよう準備しましょう。