2025.05.04

医学部人気が続く理由とは?最新の受験事情と背景を徹底解説

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医学部人気が続く理由とは?最新の受験事情と背景を徹底解説

新型コロナウイルスの流行をきっかけに、医師という職業に対する関心が一層高まった昨今。医学部医学科への進学希望者は依然として多く、競争は激化の一途をたどっています。特に私立大学医学部では、かつてないほどの高倍率が続き、合格への道は狭き門となっています。

2025年度から始まった「新課程入試」によって、医学部受験の在り方にも変化が見られています。これから医学部を目指す皆さんにとっては、現在の受験環境や人気の背景をしっかりと把握しておくことが極めて重要です。

本記事では、医学部受験の最新データとともに、なぜ医学部がこれほどまでに支持を集めているのか、その理由を詳しく解説していきます。


少子化の影響をものともしない医学部受験の現状と傾向

ここ数年の動向を見ると、医学部の志願者数は一時減少したものの、再び増加傾向に転じています。とりわけ、後期試験を廃止する大学が増えた影響で、以前は7年連続で減少していた志願者数も、近年では増加に向かっています。

ただし、受験生全体の数が減っているにも関わらず、医学部人気は衰えを見せていません。このことからも、医学部に対する志望熱は非常に根強いことがわかります。

国公立大学の合格率はおおむね20%から40%台ですが、私立大学に目を向けると、合格率が10%未満というケースが非常に多く見られます。私立医学部31校のうち、合格率が1割未満の大学は実に14校にのぼり、逆に合格率が20%以上となっている大学はわずか3校に過ぎません。このことから、私立医学部の競争がいかに熾烈であるかが読み取れます。

かつては、私立大学の医学部は比較的入りやすいというイメージがありましたが、現在はその難易度が大きく上昇しており、国公立並みかそれ以上の準備が求められる状況となっています。


医学部の定員と志願者数の推移

医学部の定員は1970年代から徐々に増加し、1981年には8,280人に達していました。しかし、医師過剰の問題が浮上したことで、その後は定員削減に転じ、2000年代半ばには過去最低レベルまで縮小されました。

ところが、少子高齢化の影響により再び医師不足が深刻化。2008年以降、医学部定員の増加が国の政策として打ち出され、2009年には8,486人と過去のピークを超える水準に達しました。その後も徐々に増員され、2017年には9,420人に到達。2020年以降も9,300人台を維持し続けています。

定員が増えたとはいえ、志願者数の伸びはそれ以上に顕著です。特に私立大学では、この20年間で志願者数が大幅に増加し、厳しい競争が常態化しています。


なぜ医学部人気は続くのか?5つの理由

では、なぜこれほどまでに医学部は人気を集め続けているのでしょうか?その背景にはいくつかの大きな要因があります。

1. 古くから安定した職業としての医師

日本社会はこれからさらに高齢化が進み、医療ニーズは高まる一方です。地域医療の拡充が求められており、医師の需要は今後も衰えることはないと考えられています。

また、医師は専門職であり、厳しい資格試験をクリアした者だけが従事できる職業です。このため、高収入が期待でき、経済的にも社会的にも安定した地位を確保できることが、多くの若者にとって大きな魅力となっています。

医者というだけで優遇されたり尊敬されます。誰に言っても恥ずかしくない職業であり、開業に際しても銀行からの借り入れもしやすい社会的信頼度、晩婚化が進む日本でも入れ食いの医師、など説明不要の安定感と信頼が人気を下支えしています。

2. 私立大学の学費引き下げ

一昔前まで、私立医学部は学費が非常に高額で、3,000万〜4,000万円に達することも珍しくありませんでした。そのため、裕福な家庭に限られた選択肢でした。

しかし近年、優秀な学生を確保しようとする動きから、学費を引き下げる私立医学部が増えています。この結果、かつて経済的な理由で医学部進学を諦めざるを得なかった学生にも、チャンスが広がってきています。

3. 地域枠制度の充実

地域医療を目的とした医師を育てる自治医科大学を筆頭に全国の国公立、私立問わず、地域医療に貢献することを条件に学費免除や負担軽減を図る「地域枠制度」が広がりを見せています。

現在では、全国国公私71大学が地域枠を設けており、これをうまく活用すれば家計への負担が大きく減少。さらに、地域枠は一般枠に比べて倍率が低くなる傾向があり、医学部進学へのハードルを下げる要因となっています。

また地域枠以外にも防衛医科大学校では学費等が免除となる制度があり、国家公務員として国防の一員を担いながら、卒業後9年間、指定された所属での勤務に従事することで学費を払うどころか給与をもらいながら医師になれる制度などもありお金にとらわれない医師へのなり方に幅が出てきました。

4. 新型コロナウイルスによる社会的意識の変化

コロナ禍では、医療従事者が最前線で社会を支える姿がメディアを通じて広く報道されました。これにより、多くの若者たちが「人の役に立つ仕事をしたい」と考えるようになり、医師という職業の社会的意義が再認識されました。

また、コロナ禍による就職市場の冷え込みもあり、資格によって安定したキャリアを築くことの重要性が再評価され、理系学部、特に医学部への志望が高まっています。

5. 女性医師への支援体制の拡充

女性医師の割合は年々増加しており、働きやすい職場環境づくりも進んでいます。院内保育や夜間保育の整備、育児休業制度の充実などにより、子育てと仕事の両立が可能になりつつあります。

医学部入学者に占める女性の割合も3分の1近くに達しており、今後ますます女性が活躍する時代が到来することが予想されます。


まとめ:医学部進学は今後も狭き門

現在、医学部は志望者の増加、受験難易度の上昇、社会的需要の高さなど、複数の要素が絡み合いながら、その人気を維持し続けています。

私立大学の学費負担軽減や地域枠制度の拡充により、医学部への門戸は以前より広がった一方で、競争率の高さは依然として厳しい現実です。特に、国公立大学では高い合格率を誇る一方、私立大学では10%未満という低い合格率が珍しくありません。

医学部を目指すのであれば、最新の入試動向をしっかりと把握し、計画的な受験対策を練ることが不可欠です。また、将来どのような医師になりたいか、どんな社会貢献を果たしたいかという明確なビジョンを持つことも、受験勉強の大きなモチベーションとなるでしょう。

これから医学部受験を目指す皆さんが、夢に向かって一歩ずつ着実に歩んでいかれることを願っています。

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