英語「医学部受験=英語勝負」と言われる理由は、かなりはっきりした構造があります。
感覚論ではなく、配点・難度・差のつき方・他科目との関係を分解すると理解しやすいです。
医学部受験=英語勝負:医学部受験が英語力で合否を左右される理由
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① なぜ医学部受験は「英語勝負」になるのか
医学部入試では
英語は「最も差がつきやすく」「最も安定して得点でき」「他科目を補える」科目
だからです。
数学・理科が難化しても、英語だけは一定の実力があれば高得点を安定して出せる
→ 合否を分ける決定打になりやすい。
② 医学部英語の配点構造が異常に重い
多くの医学部で
- 英語150点〜200点
- 数学150点前後
- 理科2科目各100点(合計200点)
一見すると理科が有利に見えますが、実際は
✔ 英語は「1科目で200点」
- 1回の試験
- 時間も長い
- 失敗すると取り返せない
✔ 理科は「2科目で分散」
- 片方失敗してももう一方でカバー可能
➡ 英語の失点=即不合格になりやすい。
③ 英語は「上位層でも差がつく」科目
数学・理科は
- 上位層が集まると「みんな難しくて解けない」
- 点数が団子状態になりやすい
一方、英語は
| 層 | 英語の得点 |
| 最上位 | 85〜95% |
| 上位 | 70〜80% |
| 中位 | 50〜65% |
| 下位 | 30%以下 |
➡ 同じ偏差値帯でも20〜30点差が普通につく
これが「英語で順位が決まる」最大の理由。
④ 医学部英語は「努力量=得点」に直結しやすい
数学・理科
- センス・発想・ひらめきの影響が大きい
- 本番の当たり外れがある
英語
- 語彙・構文・読解量=ほぼ実力
- 運の要素が少ない
- 対策が点数に反映されやすい
時間をかけられる浪人生・再受験生が英語で一気に伸ばす理由です。
⑤ 医学部英語の「中身」が普通の受験英語と違う
特徴①長文が異様に長い
- 1題で A4・2〜3枚
- 医学・生命科学・倫理・哲学系が多い
特徴②抽象度が高い
- 筆者の主張
- 比喩
- 反論構造
- 暗示的結論
➡ 文法問題が解けるだけでは全く足りない
特徴③論文形式の英文が多い
- 前述の通り医学・生命科学・倫理・哲学系が多くこれらの文章に振れたことがあるか無いかで点数が開きやすい
- 必然的に医療系英語も文中に入るため、覚える単語の量も必然的に増加
➡ 他学部よりも英語力の深さが試される
⑥ つまり英語ができると「戦略的に有利」になる
英語が強い受験生は
- 英語で +30〜40点の貯金
- 数学 or 理科で多少失敗しても耐えられる
- 精神的にも安定する
逆に英語が弱いと
- 数学・理科で完璧を求められる
- 本番で崩れやすい
- 1ミス=不合格圏
➡ 英語は保険であり武器
⑦ 医学部側が英語を重視する本当の理由
大学側の本音はかなり現実的です。
✔ 医学論文は英語
- 最新研究はほぼ英語
- 医師になってからも必須
- 生涯学習を掲げる医学部は多く英語ができない医師ではお話にならない
✔ 医学部は「落ちにくい学生」を取りたい
- 英語ができる=
- 読解力が高い
- 勉強量を積める
- 地道な努力ができる
英語=医学部適性テスト:としての側面があるのです
⑧ よくある誤解
❌「医学部英語は特別な対策が必要」
→ 本質は普通の英語力の延長、すべての医療系英語を暗記することは難しく全体の文章から推測して理解する力が必要
❌「英語は後回しでいい」
→ 最優先でやるべき、数学は逃げられる大学もあるが英語は無理
❌「理系だから英語は不利」
→ 実際は英語で逆転合格する理系が多い
⑨ 医学部合格者の典型パターン
- 英語安定して 75〜85%
- 数学年によって上下
- 理科1科目得意、1科目普通
➡ 数学の相性が合致、得な理科で得点、もう一科目も穴をつくらず、さらに英語が軸になってようやく合格
⑩ まとめ(超重要)
「医学部受験=英語勝負」の正体
- 配点が重い
- 差がつく
- 安定する
- 努力が点数になる
- 大学側の評価軸に合致
英語を制する者が医学部を制するは、煽りではなく「構造的事実」です。
次回の医進塾プレメディスタブログでは具体的にどのレベルの大学ではどのくらいの英語力が求められるかについてお話していきます。
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