東京女子医科大学の二次試験面接が「2回」に変更──受験生が知っておきたい対策のポイント
2026年度の東京女子医科大学医学部一般選抜において、大きな変更点が明らかになりました。これまで一次試験合格者が受けていた面接試験が、今年から「2回実施」されることになったのです。この変更は、一次試験合格者への大学からの連絡によって受験生に伝えられました。二次試験の日程は2月14日(土)または15日(日)で実施され、出願時に選択した日程で受験することになりますが、2月8日18時までであれば日程の変更も可能でした。
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面接対策:女子医一般選抜の面接が「2回」に変更
今回の変更で最も注目されるのが、面接試験が「2回」行われるという点です。従来の東京女子医科大学の一般選抜では、面接官3人に対して受験生1人という個人面接形式で、約10~15分間の面接が1回行われていました。しかし2026年度からは、この面接が2回実施されることになります。
これは受験生にとって、単純に面接の機会が増えるということを意味するだけでなく、大学側がより多角的に受験生の人物像や医師としての適性を評価しようとしていることの表れともいえるでしょう。一般選抜における面接回数の増加は、大学と受験生とのミスマッチを防ぎ、本当に東京女子医科大学の理念を理解し、建学の精神に共感できる学生を選抜するための取り組みといえます。
なお、面接試験の配点は非公表となっていますが、一次試験で実施された適性試験・小論文も二次試験の評価対象に含まれます。国公立大学の二次試験においても出願締め切りが迫る時期でもあり、併願を検討している受験生は、スケジュール管理にも注意が必要です。
初開催の2回目の面接の内容は?
今回初めて導入される「2回目の面接」について、多くの受験生が気になるのは「いったい何が行われるのか」という点でしょう。現時点では、大学から詳細な面接内容についての発表はありません。ただし、これまでの一般選抜では個人面接が中心であったことを考えると、2回目の面接も個人面接が主となる可能性が高いと考えられます。
一方で、学校推薦型選抜では個人面接に加えてグループ討論も実施されているため、一般選抜にもグループ討論形式が導入されるのではないかという見方もあります。しかしながら、具体的な形式や評価基準についてはまだブラックボックスの状態です。
いずれにしても、2回の面接を通じて、受験生の人間性や医師としての資質、そして女性医師として社会に貢献していく意志がより深く評価されることになるでしょう。面接回数が増えることで、これまで以上に多様な角度から質問がなされる可能性も高まります。特に出願時に提出した400字の「志望理由書」や「自己評価書」の内容について、より詳しく掘り下げられることも想定されますので、提出した書類の内容は改めて確認しておくことが大切です。
東京女子医科大学の建学の精神と理念をチェックしよう
東京女子医科大学の面接対策において、何よりも重要なのが「建学の精神」と「理念」の理解です。東京女子医科大学は明治33年に吉岡彌生が創立した東京女医学校を前身とし、女性だけを対象とした医学教育機関として120年以上の歴史を持っています。
建学の精神は「医学の蘊奥を究め兼ねて人格を陶冶し社会に貢献する女性医人を育成する。」というもので、新制大学設立時の学則に明記されました。※HPより抜粋
※難読漢字ルビ:蘊奥(うんおう)陶冶(とうや)
また、創立者である吉岡彌生が患者に対する際に常に念頭に置いていた座右の銘「きわめて誠実であること」「慈しむ心(愛)」は、「至誠と愛」という言葉として今も東京女子医科大学の教育・臨床・研究の基盤となっています。
面接では、この「至誠と愛」という言葉の意味を直接問われることもありますし、学校についての知識を問われる側面もあります。単に言葉の意味を暗記するだけでなく、その精神を自分なりに解釈し、自分の医師としての目標や価値観とどう結びつくのかを考えておくことが求められます。
さらに、東京女子医科大学のアドミッションポリシーも必ず確認しておきましょう。大学が求める入学者像として「きわめて誠実で慈しむ心を持つ人」「礼節をわきまえ、情操豊かな人」「独立心に富み、自ら医師となる堅い決意を持つ人」「医師として活動するために適した能力を有する人」という4つの項目が挙げられています。面接試験では、このアドミッションポリシーに基づいて採点が行われますので、自分がこれらの項目にどのように合致しているかを具体的なエピソードとともに語れるよう準備しておくことが大切です。
よくある質問
東京女子医科大学の面接では、毎年似たような質問が繰り返し出題される傾向があります。代表的な質問をいくつか挙げてみましょう。
まず定番なのが「医師志望理由」と「本学志望理由」です。これらは出願時に400字の「志望理由書」に記入しているため、面接官はその内容を見ながら質問してきます。志望理由書に書いたことと矛盾しないよう、自分が書いた内容を見直しておくとともに、さらに詳しく説明できるよう準備しておきましょう。
次に「高校時代に頑張ったこと」や「部活動・委員会活動」についてもよく聞かれます。こちらも出願時に提出した「自己評価書」に書いた内容が基になることが多いため、提出書類の見直しは必須です。
また、「併願校」について聞かれることもあります。正直に答えることが基本ですが、なぜその大学を併願しているのか、その理由も含めて説明できるようにしておくと良いでしょう。
「建学の精神」や「至誠と愛」の意味についても、直接問われることがあります。これは前述の通り、東京女子医科大学の根幹をなす理念ですから、しっかりと理解しておく必要があります。
「最近気になった医療ニュース」についても頻出の質問です。ただ気になったニュースを述べるだけでなく、そのニュースに対する自分なりの意見や、問題点がある場合はその解決策についても考えておくと良いでしょう。
「将来どのような医師になりたいか」という質問では、単に「どのような医師になりたいか」だけでなく、東京女子医科大学ならではの視点として「どのような女性医師になりたいか」という点も意識して答えることが大切です。「理想の女性医師像」についても同様に、女性医師としてのキャリア形成やライフサイクルの中で、どのように社会に貢献していきたいかを具体的に述べられるようにしておきましょう。
さらに「一次試験の手ごたえ」を聞かれることもあります。謙虚さを忘れず、しかし自信を持って答えることが求められます。
面接回数が増えているので質問内容が増える可能性がある
今回、面接が2回に増えたことで、これまで以上に多様な質問がなされる可能性があります。時間的な余裕が生まれることで、より深く受験生の人間性や考え方が掘り下げられることになるでしょう。
特に注意しておきたいのは、出願時に提出した「志望理由書」と「自己評価書」の内容です。面接官はこれらの書類を手元に置いて質問してきますので、自分が何を書いたのかを改めて確認し、さらに詳しく説明できるよう準備しておくことが重要です。
また、2回の面接がそれぞれ異なる視点から行われる可能性もあります。たとえば、1回目では医師としての志望動機や学力面での適性を中心に評価し、2回目では人間性や協調性、女性医師としてのキャリアビジョンなどがより深く問われるといったケースも考えられます。
いずれにしても、付け焼き刃の対策では通用しません。東京女子医科大学の建学の精神と理念を深く理解し、自分がなぜこの大学で学びたいのか、そして将来どのような女性医師として社会に貢献していきたいのかを、自分の言葉でしっかりと語れるよう準備しておきましょう。
面接試験は、受験生を落とすためのものではなく、大学と受験生とのミスマッチをなくすためのものです。だからこそ、東京女子医科大学が求める人物像を理解し、誠実に自分の想いを伝えることが、合格への最短ルートとなるはずです。
※最新の情報は必ず東京女子医科大学の公式ホームページでご確認ください。


