2026年度 私立医学部後期入試がいよいよ始まります
本日2月25日、国公立大学の前期日程がスタートしました。医学部受験生にとってもうひとつの重要な節目を意味していますね。そう、私立医学部の後期入試シーズンの開幕です。2026年度の後期入試は、国公立の前期・後期日程がすべて終わったあとに実施されるスケジュールとなっており、例年よりも明確に「入試の総仕上げ」という位置づけになっています。※前期という括りではない試験としては【統一入試】東邦 のみ終了しました。
後期入試ってどんな試験? 超倍率
私立医学部の後期入試の最大の特徴は、募集定員の少なさにあります。多くの大学では後期の募集人員が前期と比べてごくわずかに設定されており、そこへ多くの受験生が集中するため、必然的に倍率が高くなります。
2025年度の実績を見ると、金沢医科大学が110倍、聖マリアンナ医科大学が約105倍、近畿大学が約96倍と、文字通り100倍を超える最終倍率を記録した大学もありました。インターネット上では「100倍超えの試験に受ける意味があるの?」という声も見られますが、この数字だけで判断するのは少し早いかもしれません。
倍率が高くても、後期入試に価値がある理由
見た目の倍率が高い理由のひとつは、前期で正規合格を得た受験生の多くが後期を受験しないことにあります。前期を突破した学力上位層がすでに抜けた状態で後期が行われるため、実際に自分が戦う相手の顔ぶれは、倍率の数字が示すほど手強くないケースもあります。
後期入試の受験生は大きく分けると、①前期でまだ合格を得ていない人、②前期の補欠を持ちながら後期にも挑む人、③すでに合格を持ちながらより志望度の高い大学を目指す人、の三層に分かれます。競争の激しさは開催校によって異なりますが、後期入試ならではのチャンスが存在します。
また前期試験で合格を勝ちとった優秀な生徒は受けに来ませんから倍率が高かろうがライバルが弱いのです。例えば金沢医科は合格人数に限らず最低得点制度を設けて強制的に足切りを行います。これは後期試験で入学してくる生徒の成績が思わしくないことが原因です。オブラートに包まず言えば後期は逆説的に前期より学力の低い人達の勝負になります。倍率が高くても逆転は可能なのです。ネバー ネバー ネバー サレンダーですね。

前期を受けていない大学でも不利にならないの?
「前期に受けていない大学を後期で受けても大丈夫?」という疑問を持つ受験生も多いでしょう。結論から言えば、基本的に不利になることはありません。
2018年に発覚した医学部入試の不正問題を受け、文部科学省の緊急調査と各大学への是正指導が行われました。以降、私立医学部の合否判定は学力試験の得点に基づく公正な審査が徹底されています。出願回数や受験歴が合否に影響する余地は、現在の入試制度上ほとんどないと言えます。前期で培った力を後期の試験に発揮できれば、それで十分です。中学受験のように 複数受験で熱意がある子を取りたがる受験システムもありますが医学部においてはそういったことはありません。
後期入試のトップバッターは埼玉医科と日本医科
2026年度後期入試の幕を最初に開けるのは、2月28日(土)に一次試験を実施する埼玉医科大学と日本医科大学です。両校はともに後期入試においても多くの受験生を集める伝統校です。2025年度の実績では、埼玉医科大学の後期志願者数は1,812人とトップを誇り、日本医科大学も1,283人の志願者が集まりました。
3月以降も近畿大学(3月1日)、金沢医科大学(3月3日)、大阪医科薬科大学(3月10日)など、全国各地の私立医学部が続々と後期試験を実施していきます。


