2026.03.07

私立医学部11校 二次試験「小論文・面接」比較表

医学部受験も佳境に近づいて参りました。後期二次試験が始まっています。今回は二次試験の方式について大学毎の差をチェックしていきましょう。一次通過した受験生、来年度受験を控えた受験生は参考にしてください。


〈後期〉私立医学部11校 二次試験「小論文・面接」比較表(2026年度)

★は金沢医科大学


比較一覧表

大学名 後期定員 小論文 実施タイミング 小論文形式・時間・文字数 小論文配点 面接形式 面接時間 面接配点
金沢医科大学 10名 二次試験当日 課題文読解型+グラフ分析 / 60分 / 要約200字+意見200字 60点 グループ討論(3〜5名+面接官3名) 約20分 110点(調査書含む)
獨協医科大学 15名 二次試験当日 課題文読解型 / 60分 / 要約200字+意見400字(計600字) 段階評価 個人面接(面接官3名) 約15分 段階評価
埼玉医科大学 20名 一次試験時に実施 課題文読解型(和文・英文) / 60分 / 設問別100〜200字記述 段階評価 個人面接 ※面接前に面接票記入20分 段階評価
昭和医科大学(Ⅱ期) 12名 なし 個人面接(面接官2名) 約10分 非公表
日本大学(N方式第2期) 15名 なし 個人面接(面接官3名) 約15分 非公表
日本医科大学 33名 二次試験当日 テーマ型 / 90分 / 600字以内 非公表 グループ討論(4〜5名)+個人面接(二段階) 討論20分+個人15分 非公表
聖マリアンナ医科大学 約10名 二次試験当日 図表・データ分析型 / 60分 / 800〜1000字 50点 個人面接 ※適性検査も実施 50点
大阪医科薬科大学 15名 二次試験当日 課題文読解型 / 30分 / 400字以内 非公表 個人面接(面接官2〜3名) 6〜20分 非公表
関西医科大学 5名 一次試験時に実施 課題文型 / 60分 / 600字 非公表 個人面接(面接官3名) ※一部で課題文提示あり 10〜15分 非公表
近畿大学 5名 二次試験当日 主題論述型 / 40分 / 400字以内 段階評価 個人面接(面接官2名) 約10分 段階評価
久留米大学 約5名 二次試験当日 テーマ型 / 60分 / 800字程度 50点 個人面接 50点

 金沢医科大学との主な違いポイント

1. 面接形式が「グループ討論」なのは2校だけ

2026年度後期でグループ討論形式を採用しているのは、金沢医科大学と日本医科大学のみです。他の9校はすべて個人面接です。

面接形式 大学
グループ討論 ★金沢医科大学、日本医科大学
個人面接 獨協医科大学、埼玉医科大学、昭和医科大学、日本大学、聖マリアンナ医科大学、大阪医科薬科大学、関西医科大学、近畿大学、久留米大学

金沢医科大学のグループ討論は「受験生3〜5名+面接官3名・約20分」、日本医科大学は「受験生4〜5名+面接官3名・約20分のグループ討論、さらに個人面接(約15分)も同日実施」という二段階構成です。


2. 面接配点が公表・高配点なのも金沢医科大学の大きな特徴

配点タイプ 大学と配点
点数公表あり(高配点) ★金沢医科大学:110点(調査書含む)、聖マリアンナ医科大学:50点、久留米大学:50点
非公表・段階評価 獨協医科大学、埼玉医科大学、昭和医科大学、日本大学、日本医科大学、大阪医科薬科大学、関西医科大学、近畿大学

金沢医科大学の面接は調査書込みで110点と、小論文(60点)や1次試験(英語・数学各100点)と並ぶ高配点であることが際立っています。


3. 小論文の文字数・難度の比較

大学 文字数 時間 特徴
★金沢医科大学 200字×2(計400字) 60分 課題文読解+グラフ分析あり、コンパクトに論旨を絞る力が必要
久留米大学 800字程度 60分 テーマ型、文字数は最多クラス
聖マリアンナ医科大学 800〜1000字 60分 図表・データ分析型
日本医科大学 600字 90分 後期は90分とゆとりある時間設定
獨協医科大学 600字(200字+400字) 60分 要約+意見の2問構成
大阪医科薬科大学 400字以内 30分 最短クラスの時間、速度力が求められる
近畿大学 400字以内 40分 主題論述型、段階評価
昭和医科大学・日本大学 後期は小論文なし

金沢医科大学は文字数は最小クラスながら、課題文(2000〜2500字)を正確に読み取り、グラフと照らし合わせて整理する読解処理能力が問われます。文字数が少ない分、一語一語の精度が重要です。

今年の東京女子医大のように直前に二次試験の内容が変更(アナウンス)される場合もありますので鵜呑みにせずベストな準備をしておきましょう。


4. 後期定員の比較

定員規模 大学
20名以上 埼玉医科大学(20名)、日本医科大学(33名)
10〜15名 金沢医科大学(10名)、獨協医科大学(15名)、昭和医科大学(12名)、日本大学(15名)、大阪医科薬科大学(15名)、聖マリアンナ医科大学(約10名)
5名前後 関西医科大学(5名)、近畿大学(5名)、久留米大学(約5名)

 まとめ:金沢医科大学後期の二次試験の位置づけ

上記の比較から、金沢医科大学の後期二次試験には以下のような特徴があります。

① グループ討論を採用しているのは後期全11校中2校のみ——個人面接中心の他校と比べ、他者との意見交換・傾聴力が試される形式である点が際立っています。

② 面接配点110点は公表されている中で最高水準——久留米大学・聖マリアンナ医科大学の面接50点と比べても2倍以上の配点があり、二次試験の比重が非常に高い構造です。

③ 小論文は文字数が少ない分、精度勝負——400字(200字×2)という制限のなかで課題文とグラフを正確に処理する出題形式は、他校の800〜1000字型とは異なる種類の難しさがあります。

④ 後期1次試験が英語・数学のみ(マーク式)——理科なしの2科目制は11校のなかで金沢医科大学のみの特徴であり、その分、二次試験(小論文+グループ討論)への比重がより高まっています。


※掲載情報は2026年度入試要項・各種入試情報に基づきます。定員・形式・配点は年度により変更の可能性があります。受験前には必ず各大学の公式募集要項でご確認ください。

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