2023.12.12

「学習指導要領の改訂と大学入試の変化」2023年度以降の教育の変遷

「学習指導要領の改訂と大学入試の変化」2023年度以降の教育の変遷

2020年の大学入試改革では、センター試験から共通テストへの変更など、多くの変革が行われました。しかし、これらの変更は入試制度に対するものであり、学校教育の中身を示す「学習指導要領」には影響を与えませんでした。

それが2023年度から改訂された新学習指導要領です。現在の高校1、2年生は、これまでとは異なる方針で授業が進められています。

学習指導要領の改訂とは?

学習指導要領は、学校の授業で教える内容を詳しく定めたもので、文部科学省がその内容を指定し、全国の学校がこれに従って教育を行います。その改訂は約10年ごとに行われ、科学技術や経済の発展に応じて教育内容が変化しています。

新学習指導要領の特徴

新学習指導要領では、「どのように学ぶのか」が重視されています。具体的には、「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」の3つが重要視され、自己や人生との関連性を持たせた学び方が推奨されています。

新しく加わる教育内容

新学習指導要領では、言語活動、理数教育、伝統や文化、道徳、外国語、職業教育など幅広い領域の充実が計画されています。これにより、現代社会の課題に即した教育を行うことが目指されています。また入試制度も新しい学習指導要領に準じて変更されます。

社会科は大きく変更がありました。地理歴史の教科では科目選択や出題内容に変更があり、これまでの『日本史B』や『世界史B』から、『歴史総合』、『日本史探求』、『世界史探求』など新たな科目が導入されました。

入試の変更

新学習指導要領に基づく授業を受けるのは、2023年度以降の高校2年生以下です。2025年度入試からは、その新しい指導要領に基づいた出題内容が導入されます。例えば、地理歴史の科目選択においても変更があり、日本史と世界史の両方を学ぶ必要がある内容に変更されました。

これらの変更は大学によって異なるため、現在の2年生以下は入試に備えて注意が必要です。


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