2023.12.20

医学部受験生が「現代社会」を選ぶメリットとデメリット

医学部受験を目指す学生の多くは、共通テストにおける受験科目を選択する際、どの科目を選ぶか悩むことがあります。共通テストでは、受験生は5教科7科目の試験を受けますが、医学部受験では社会科目を選ぶことが求められます。その中でも、特に注目される「現代社会」について詳しく解説していきます。

「現代社会」とはどんな科目?

「現代社会」は、共通テストの社会科目の一つであり、政治、経済、時事問題などを幅広く扱う科目です。特に、経済や政治に関する理解が求められるため、その内容は多岐にわたります。

政治、経済、時事問題を幅広く扱う

現代社会の範囲は広く、経済、政治、そして最新の時事問題に至るまで、社会に関する様々なトピックスを包括しています。具体的には、社会経済や日本経済、国内政治や国際政治、最新のニュースなどがその対象に含まれます。

また、近年の傾向として、資料やグラフを用いた問題も増加しており、読解力や情報処理能力も重要な要素となっています。

新傾向問題では読解力が求められる

現代社会の問題では、資料や前段の説明を含む問題が多く出題されることがあります。そのため、問題の読解能力や情報処理能力が必要になる場面が多くあります。また、一問に対する複数の回答を求められる問題も出題されることがあり、暗記だけでなく思考力や判断力も必要とされます。

医学部受験生が「現代社会」を選ぶメリットとデメリット

メリット

  1. 暗記量が少ない
    他の社会科目と比べて、現代社会の学習範囲は少なめです。そのため、短期間で効果的に準備することが可能です。医学部受験生は個別学力試験の対策にも時間を割く必要があるため、短期間での準備が理想的です。
  2. 知識が身近で理解しやすい
    現代社会は日常のニュースや社会問題に関連した内容が出題されることが多いため、既存の知識と結びつけて理解することができます。

デメリット

  1. 出願可能な大学が限られる
    現代社会を選択できる医学部は少ないため、志望校を絞る場合に影響を及ぼすことがあります。
  2. 時事問題への対応が求められる
    新聞やニュースなどから最新の情報をキャッチアップする必要があります。また、客観的な視点や論理的な思考力が求められることもあります。
  3. 高得点勝負となる場合がある
    現代社会は暗記量が少なく、安定して得点できる科目として知られています。しかし、得点調整などで他の科目との差異が生じる場合があります。

2024年度最新・共通テストを「現代社会」選択で受験できる国公立大医学部一覧

  • 弘前大学:共通テスト 1000、個別学力試験 500
  • 筑波大学:共通テスト 900、個別学力試験 1500
  • 群馬大学:共通テスト 450、個別学力試験 450
  • 他多数の大学が「現代社会」選択での受験を実施しています。詳細は各大学の入試要項を確認ください。

「現代社会」の選択は医学部受験生にとって重要な選択肢の一つです。メリットとデメリットを十分に考慮し、自身の受験戦略に合った選択を行いましょう。

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