MARCH理系レベルの受験生が医学部合格できるのか?
MARCHという言葉を聞いたことがある方も多いかと思います。東京都内にある主要な私立大学を指す呼び名で、その頭文字をとって「MARCH」と呼ばれています。明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の5つの大学がこれに該当します。
では、このMARCHの大学に医学部は存在するのでしょうか?答えはいいえ、MARCHには医学部はありません。ただし、これらの大学には理系学部が存在します。
それでは、MARCHレベルの学力を持つ受験生が医学部に進学することは可能なのでしょうか?ここから先は、その可能性について詳しく解説していきます。
MARCH理系レベルと医学部受験はどれくらい差があるのか?
医学部は受験難易度が非常に高いことで知られています。特に慶應義塾大学や日本医科大学といった私立大学の医学部は、非常に競争率が高く合格難易度も高いです。そのため、かつてはMARCHレベルの学力を持つ受験生が医学部に合格するのは難しいとされていました。
しかし、近年の医学部入試の変化により、MARCH理系レベルの学力でも医学部に合格できる可能性が高まっています。
偏差値が中下位層にあたる医学部も増えてきていますのでそこの合格枠であればMARCH合格レベルの勉強でも十分に合格は狙えます。
あくまで学力的な話にはなりますが。
ただし当然御三家など上位医学部には届かないでしょう。学費が高い、都市部ではなく地方にある、さらに地域枠などなど条件を付ければ受かるかもしれません。という話です。
MARCH理系レベルと医学部の圧倒的な差 理科2科目
学力的にMARCHに受かるとして医学部受験に必須なものは理科の2科目目です。
これが最大のネックとなります。MARCHは受かるから医学部に挑戦しよう!と急な方向転換はできません。国立や早慶を受ける理系の学生は理科2科目選択しているはずですがMARCHが第一志望の学生は理科を一つしかやっていません。ここから医学部に合格できるレベルの理科を完成させるのは至難の業です。ほか三科目がMARCHレベルでは手を付け初めの理科の穴を埋められないでしょう。
医学部の中でも受験科目が少ない大学
理科2科目が不要な大学もいくつか存在します。
東海大学、帝京大学(理科を2科目選択することも可能)
他にも金沢医科大学後期など受験日程を絞ればいくつかあることはありますが
最初から後期狙いで医学部を受ける人はいませんし受けれる大学が少なすぎます。
医学部受験の特徴として面接、小論文があり特に面接は場数がものを言います。
たった数校しか受けられず面接の場慣れができない状態での医学部受験では博打と変わらない確率になってしまうでしょう。
理系の学生が医学部合格を目指すためのポイント
- 情報を集めて戦略を立てる: 医学部受験は情報戦です。MARCHレベルの受験生も同様に、入試内容や合格基準などの情報を集め、戦略を立てることが重要です。
- 満点を目指すのではなく合格最低点をとる: 医学部の入試は満点を取ることが目標ではありません。合格最低点を取ることが重要です。他の受験生が解けない問題を解くのではなく、確実に合格最低点を取れる対策をすることが大切です。
- 早めの対策: 医学部受験は長期戦です。できるだけ早く基礎を固め、問題演習や模試を積んで実力をつけることが重要です。高校2年生の夏休みあたりから、医学部受験に向けた対策を始めるのが理想的です。高3の部活引退から医学部受験を始めてももう遅いです。よほどの下地がなければ浪人になるでしょう。文系の生徒は引退までしっかり部活をやり通し大学もMARCHにポンと受かるという人もチラホラいますが理系、特に医学部はそうではありません。身近な成功体験に泳がされないようにしましょう。もちろん部活から得られることもたくさんありますから高2で部活はやめなさいとは言いません。がしっかりと医学部受験を意識した勉強が高2時点から求められます。
以上のポイントを押さえながら勉強すれば、MARCH理系レベルの学力の受験生も医学部合格を目指すことは可能です。適切な対策を講じ、着実に目標に向かって進んでいきましょう。