医学部受験の傾向と対策

2021年度 共通テスト 物理 解答

【医学部受験専門個別指導予備校 医進塾プレメディスタ オンライン授業対応】

1

1

難しいことは考えずに台の上に乗って慣性力を考えればすぐに正解できると思います。

2

力のつりあいの問題。人がロープを引く力、引っ張られる力の作用反作用の関係に気を付けるだけですが、思い込みで力を書いて間違えてしまった受験生は多いのではないでしょうか。よくある設定ですが受験生が軽んじがちな作用反作用の正しい理解が求められている良問です。

3

各極板間の電圧は等しく電界も一定なので極板間距離が小さいことに気づくだけ。

4

普通のD効果の問題。音速とA君の移動速度を文字で与えて式で処理すれば正解できると思います。

5

熱力学の問題。変化後の圧力は力のつり合い式で決まることから等温変化後であっても断熱変化後であっても圧力は同じ。曲線の変化率をみればどちらが等温変化でどちらが断熱変化かは明らかなので、問題はL等温とL断熱の大小比較だと思います。丁寧に考えると、変化前の圧力とピストンの容器の底からの距離をそれぞれPbとL0、変化後の圧力をPa、シリンダーの底面積をS、として

 

 

2問A

6 14は電気回路なのでルール通りに解くだけですから割愛。

2問B

15

rは単位長さ当たりの抵抗値であることに注意。問題文を焦って読んで①を選択してしまった受験生が多そうな印象。

16

これは間違えてはいけない。

17

終端速度を求める問題。

これで①と②は除外。Aの胴体棒には右向きに力が働き続けるので速度がマイナスにならないことからも①と②は除外できます。

最終的な速度の値は16がヒントになっていて運動量保存則から求めます。

(運動量保存則)

mv0=mv+mv  から v=v0

よって③

 

また、さらに解析的に説く方法を紹介します。運動方程式を立てて微分方程式を解きます。

共通テスト本番でこんな解き方は現実的ではありませんが、国立2次や私立上位校の対策にも有効なので参考までに。

 

3問A

最初にダイヤモンドの3D図があるため面食らってしまった受験生もいるでしょうが、問題の内容は断面図が与えられていて屈折の法則を立式するだけの問題。【全】反射の意味を正しく理解しているかを試されています。

18

媒質中に入射しても振動数は変わりません。覚えておくべき。

19

簡単なので割愛。

20

一見難しそうだがただグラフを読み取るだけの問題。入射角に対してAC面での角度の関係がグラフとして与えられているのでグラフから素直に考えれば正解はできるはず。

21

ダイヤモンドの屈折率が大きいことは覚えておくべきですが、問題文からもわかるので正解はできそう。

 

3問B

原子物理ですが、あまり原子物理っぽさは感じられずただの保存則の問題。

22、23

割愛。

24

【運動】エネルギーのみを考えると、過程Bでは水銀原子にエネルギーが流れているので、運動エネルギーの和は減ります。

 

4

これは間違えてはいけない。この問題で間違えるようだと医学部受験生としては学習不足といえます。

 

総評

理解が甘いがなんとなく問題は解ける状態の受験生が正解できないような試験の役割としては質の高い問題が多いので私立医学部専願の受験生諸君もぜひやってみてください。

センター試験もそうであったように共通テストも一問一問の配点が大きいので数問間違えると途端に8割を割ってしまいます。時間内に高得点をとるのはある程度の訓練が必要ですから実際に高得点が要求される国立志望の受験生は特に練習が必要です。

医学部合格メソッド公開中!