医学部受験の傾向と対策

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医学部の偏差値はあてにならない

多くの私立医学部入試問題は大手予備校主催の記述模試で要求される偏差値から想像するような難問の出題は意外と少なく、標準的な問題をいかに早く正確に解けるかという能力が試されています。
故に理学部や理工学部といった一般的な理系学部より高得点域での勝負になるのです。
医学部受験では模試の判定を上げる為に偏差値を上げる訓練(難問を触ること)に時間を割くことは必ずしも正しくなく、まずは教科書章末レベルのいわゆる標準的な問題を確実に解けるようにすることが大切です。
同じような偏差値帯の理系学部では数学力が必要不可欠ですが、試験の性質が根本的に異なる医学部入試では数学がさほど得意でない受験生でも正しい学習法で勉強していくことで例え最後までE判定であっても受験成功は可能となります。
難しい数学の問題が解けなくても医学部合格は可能です。
(もちろん模試の偏差値が極端に低くても良いというわけではありません。)

数学が得意な人と不得意な人

とはいっても数学が極端に苦手な場合には医学部受験は圧倒的に不利になりますので「ある程度まで」はできるようにする必要はあります。
(医学部受験は高得点勝負になるので苦手科目をほかでカバーしようと考えることは止めましょう。この辺りも理系学部入試とは異なります。)
ここでいう「ある程度」とは、いわゆる数学のセンスや地頭の良さに依存しないレベルまで、ということです。
これまで医学部受験生含め多くの受験生に接してきた中で「数学が全くできません!苦手です!不得意です!」という受験生に限って基本的な漸化式の解法や三角関数の加法定理すら覚えていないということが多くありました。
これは極端な事例ですが、流石にこの辺りの知識が頭に入っていないと、特にセンス的に恵まれていない受験生の場合、教科書初歩レベルの簡単な問題すらも解けません。
このレベルで模試を受ければ惨憺たる結果になるでしょう。
ただ、この段階ではまだ数学が得意か不得意かも判断できないそれ以前の問題なので、まずは教科書章末問題レベルまでの公式や解法等、数学の知識を蓄えることが大切です。
これが出来ているだけで模試の結果の見栄えはかなり良くなります。
そういった考えるための知識という道具で武装して一つ上の思考力が試される入試問題に取り組んでいくのです。
教科書レベルの知識がまだまだ不十分である段階で難問に触ることはただの時間の無駄ですからやめましょう。
教科書レベルの知識が網羅できればそれだけで対応できる医学部も多くあります。
数学ができる受験生は、自身で(無意識的にかもしれませんが)ストックしている解法の知識が苦手な受験生と比べてかなり多くあります。
それは初見の問題に対して、試せる最初の一手が多いということに繫がるわけですから、その分解けるチャンスも明らかに多いというわけです。
この時点で受験生の中での優位性はかなり高くなります。
周りから数学が出来ると評価されている受験生が模擬試験や入試である問題を見たときに、「これはあの問題に似てるから最初はこうかな、、、」等と考えていることが傍からは閃きやセンスという言葉で片付けられている場合が非常に多いのです。
しかしこれで問題が解けている場合には、センスや地頭の良さというよりもこれまでの知識と経験の賜物である場合が殆どだと思います。
ですから多くの場合、正しく努力が出来ていれば数学は「ある程度までは」できるようになります。
私立御三家や旧帝、国立単科医大など伝統的にも数学が難しい大学(近年数学の難易度を下げていた日本医科大学は2020年度に数学の難易度をかつての難しさに戻してきました。)を目指す場合にはそれなりの所謂数学的センスというものも必要になってくると思いますがこれら以外にも医学部は多くありますから、医学部を目指す上で数学的なセンスが必ず必要かといわれると実際はそうでもなく、絶え間ない正しい努力によってカバーできるレベルのものなので医学部を志している以上覚悟を決めて効率的に正しく努力していきましょう。
努力によって解法の知識が増えていくと解ける問題も多くなりますので満足感も得られ徐々に数学が好きになってきます。
この段階まで来るとここからは加速度的に学力が上がっていく事になると思いますが、やはり他科目とのバランスを考えて学習を組み立てていく事が入試の難しさでもあります。
受験生の時間は貴重ですが、特に医学部を目指す受験生の時間はとても大切であることを理解してください。
多浪を避ける為に常日頃無駄のない勉強方法を意識していく事が大切です。
『医学部受験だから何浪しても仕方ない』などと考えてしまうことは絶対に止めましょう。
意識から変えていくことが重要です。
当塾では基本的な内容のチェックを絶えず行いながら、独自の教材で更に上の問題を解く為の「感覚」を鍛える指導をしています。

数学の勉強の仕方

 

数学にはこれをやれば誰でもできるようになる『聖杯』の様な勉強方法はありません。しかし特に数学が苦手な受験生はそのままにしておくと入試ではおそらく勝てませんからなんとかする必要があります。学力が上がっていく過程も人それぞれですがこれはやったほうが良いと思える勉強方法はありますのでご紹介します。

 

教科書をしっかりやる

医学部入試では数学が極端に苦手である場合には合格することは難しくなります。「ある程度」で来るようになるためにまずは教科書レベルの章末問題レベルまでスラスラ解けるようにすることが必要です。

医学部受験をはじめ難関大学の受験で大切なことは標準的な問題をきっちり解ける学力を身につけること。入試での標準的な問題とは合格者であれば落とさないであろうレベルの問題のことです。合格者の多くが出来ているような問題を落としてしまうと一気に状況が厳しくなります。特に医学部入試は高得点勝負になりがちなのでほかで埋め合わせることが難しいからです。

標準的な問題を解けるようにするためには基本的な解法や定理などの知識を手に入れる必要があり、その為にはまず教科書からしっかり仕上げると良いと思います。とにかく先ずは教科書です。因数分解、二次関数、三角比は最低限出来るようにする必要がありますが、基本的には数学ⅡBからやっても良いと思います。ⅡBは暗記事項が多いので覚えないとなかなか点数になりませんが、勉強方法が分かりやすい分野が多い為努力が点数に反映されやすい範囲でもあります。数学ⅡBの教科書レベルが理解出来たら数学Ⅲに取り掛かりましょう。

「数学Ⅲに行く前に数学ⅡBまでを完璧にしてからのほうが良いですか?」

という質問がよく来ますが、そもそも数学を完璧にすることは不可能に近いですし、そのようなやり方は時間効率がとても悪いですからとりあえず受験範囲を一通り眺めていく事が大切だと割り切って数学Ⅲに入りましょう。極限からで良いです。数学ⅢはⅡBまでの内容が至る所に出てきますので、それまでとは違った視点でⅡB分野を眺めることもでき、結果学力も底上げされていきます。この過程で知識という考える材料が増え続けていくので解ける問題の幅も広がっていきます。

 

センター試験演習はおすすめ

「教科書は理解できた気がするんですけど模試や入試でなかなか点数が出ない、、、」

こんなことをよく言われます。理由はいろいろあると思いますが、実際の入試は制限時間がある以上、問題を解くスピードを上げて試験時間中に時間配分を考えていく事も大事な戦略になります。

解くスピードを上げるための訓練としては様々ありますが、有効な方法の一つとしてセンター試験を沢山解くことをおすすめします。過去問でも良いですが、大手予備校が出版しているセンター試験練習問題等が良いと思います。制限時間はしっかり設けてください。細かいやり方の説明は割愛しますが、これを続けていくだけでも数学の学力が総合的に鍛えられると思います。

またセンター試験は一回分を解くだけでほぼ全範囲を網羅できるため教科書を一通り理解した後の知識の整理にもなりますし、知識の抜けが無いかのチェックも同時にできるため効率の良い勉強にもなります。さらに速く正確に問題を処理する能力が試されていますから、基本から標準レベルの問題を速く正確に解く必要がある中堅レベルの私立医学部の対策としてもかなり効果的です。解くスピードに悩んでいる受験生は是非やってみて下さい。

 

 

 

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